【男主】森の中の小さなお店【 BL 】

No,40 ページ45

涼「ハロー、元気？ちょっと遊びに行かない？」

何なんですか？貴方はナンパしてるんですか？
でも、文句を言いたいが反応しても、調子に乗るだけだ。落ち着け僕、説得するんだ。

A「おはようございます。言わせてもらいますけど、
僕は寝不足で疲れてるんです。よって僕は眠るという予定があるんです」

寝不足で出来た目の隈を指差しながら見せて、
ドアを閉めようとするが狐の手が邪魔をして閉められない。

涼「ん〜、君が行きたがってた海外に行きたくないの？」

チラチラと写真を見せながら、いいのかな〜？いいのかな〜？っと冷やかしてくる。

A「ひ、卑怯ですよ……」

でも準備してない訳ですし……
いくらなんでも、海外に別荘があるわけでもない限り、泊まる場所もないですしね。

怜「俺を誰だと思っている。お賽銭で貰っている」

え……願いを叶えもしないのにお金貰っていいんですか？

怜「……叶えている、お前の所に連れて行っているだろう」

あの客ってどこから来てるのかと思ったら、こいつが原因かよ！ってか、なんで心読んで……。

怜「顔に出ている。寝起きだと表情豊かで頭おかしく見えるな」

いつもより喋ると思ったら、悪口かよ。そういう時の僕の心も読めよ……。

A「うるさい！」

涼「はいはい、朝は元気だね〜。あと、行きたいならお願いしてくれると嬉しいな〜？」

なぜ毎回こうむかつく言い方をしてくるんだろうか。
殴りたいが一応連れてってもらえる立場ですからね……我慢、我慢です、僕。

A「連れて行ってください……怜さん」

狐の方を向いて、小さく頭を下げた。

涼「なんで！？なんで俺に言わないの！？」

A「だって、代金出すのは狐だし。
あと、長時間ここに車を止めないでください。見回りの警察官が来ますよ」

眠い目をこすりながら、ストレッチなどをする。
この前、変なポーズで寝たから腰が痛い。

怜「さっさと行くぞ、時間が遅れる」

それより、準備も何もしてないんですけど？洋服も用意しなくていいんですか？
今の服装も寝着に近い服装なんですが……このまま連行されるんですか？

涼「じゃあ、レッツゴー！」

てか、狐も地味に乗り気じゃないですか……そういう時に楽しむのやめてほしいんですけどー。

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