Please say「…」！ (ページ2)

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ダーマ：好きな癖に。ページ2

side．dm

ああ、イライラする。

理由？そんなの…

A「だぁまぁ〜！」

『はぁ？ちょ、すげー酔ってんじゃねぇか！』

普段宅飲みだとほろ酔いで止めるAがここまでベロベロに酔うなんて珍しい。

高校の同窓会とはいえ、飲みすぎだろ…。

A「んふ〜。おしゃけいっぱいのんだの〜。」

『見りゃ分かるっつーの！ほら、帰んぞ！』

「あーAちゃんもう帰んの？もうちょい残れば良いじゃん！よっ！俺らの華！」

A「ん〜、どーしよっかなー？」

ふにゃ、と笑うAはともかく、ニタニタとAを見るコイツが憎らしくて堪らない。

Aに伸ばされた手を払って、逃げるようにAを連れて俺の家に行く。

玄関に入るや否や、Aが上着を脱ぎ始めた。

別にそれ自体はなんて事は無い。だけど。

『お前、下は着ろよ！』

A「んえ？ダーマ居るのにぃ？」

ああ、クソ。

酔ってる時はしねぇって決めてたのによ。

Aの細い腰を抱き寄せて、唇をなぞれば少し肩を震わせた。

こちらも舌舐めずりをして、荒く口付けてやる。

小さく、だけど艶かしい吐息が漏れ聞こえた。

『なあ、良いだろ？』

吐息混じりに囁かれるのが苦手だって知ってる。

知ってての事だ。

A「っ…ズルいよ、ダーマ…。」

『ハッ、こういうの好きな癖に。』

A「そうだけど…！良いよ、好きにして？」

軽く首を傾げたA。

あー、ムリ。さっきのキスで俺もちょっと酔いが移ったんだろうな。

あんな雑な誘い方じゃあ普段は乗ってやんないけど、強引に壁に押し付けてもう1度。

すると、いつもはしないのに、背中に手が回ってきたものだから。

今日は絶対離してやれねぇな。