異変 ページ27
夕飯を終えて、お風呂に入る。
私は長風呂派だけど、マサイ兄さんはその間に大方の編集を終わらせるから、と理解をしてしてくれている。有難い。
お風呂から上がってリビングに戻ると、マサイ兄さんが携帯で誰かとやり取りをしていた。
…編集はもう終わったのだろうか？
しかもやり取りしている時になんかニヤニヤしてるし…覗いちゃえ。
マサイ「覗き見は良くないよ？」
『あれ、バレてました？』
マサイ「そりゃあね。」
振り向いたマサイ兄さんは自然な所作で私の頭を引き寄せてキスをする。
もうこれは慣れた。
マサイ「知りたいなら言ってくれれば良いのに。」
『誰とやり取りしてたんですか？』
マサイ「Aの妹。俺と会うまでのAの事教えて貰ってた。」
『…そうですか。早めにお風呂入って下さいね。』
なんだ、茜か…。そこまでして私の事探らなくても良いのに。
まあ、私にも語りたくない過去はあるし。
それを茜に聞くのは至極真っ当な事。
そういや今日は監視係(持ち回り)は来ていない…と言う事は、今日一緒に寝るのはマサイ兄さんか。
お布団整えておこっと。
マサイ「風呂上がったよ。さ、寝よっか。」
布団に入ると、マサイ兄さんは私の隣で静かに眠りに就こうとしていた。
可笑しい。抱き着いてこない。いつもは私を抱き枕にして眠ろうとするのに。
どうして？何で？
もしかして。
─私が嫌になった？─
─私より茜の方が好きになった？─
嘘だ…
やめて。
いかないで。
もう
さみしいのは
いや…
『マサイ兄さん…』
マサイ「どうした？」
『茜の事、どう思います？』
マサイ「Aに似て可愛い子だと思うよ。」
『私は…可愛くなんてないんです。』
マサイ「Aは性格が可愛いよ。それが表面に出た感じの子だと思って見てた。」
『あの子中身もいい子ですよ。きっと好きになる人も多いと思います。』
マサイ「そうだね。やり取りしてて良い子だなって思った。」
茜はいい子。
小学生の頃から部活や委員会に追われていた私が母代わりできっと寂しい思いをさせただろうに、いつも笑顔で。物分りも良くて。
ちょっと愛情表現に難があるけど、あばたも笑窪ってやつだろう。
それでも、自分が心を許し始めた人を取られたくない。
『マサイ兄さん…』
マサイ「んー？」
『くっついていいですか？』
マサイ「良いよ。」
マサイ兄さんの背中に縋り付くように抱き着いて、私は眠りに就いた。
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Kako(プロフ) - 普通に分析してないで、警察に行きましょう(笑) (2018年11月21日 8時) (
レス) id: d79f67c83a (このIDを非表示/違反報告)
たまご - ほんともう…大好きです！！ヤンデレ好きなのにプラスでフィッシャーズとか…！！これからも応援します！！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: d1bd9df2a1 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - やべぇ、、、、、、、、 (2018年10月27日 19時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
もっきゅー - すいません、名前もきゅーじゃなくてもっきゅーです (2018年8月31日 21時) (レス) id: 02c268e020 (このIDを非表示/違反報告)
もきゅー - 面白かったです！最後の場面では鳥肌が凄かったです（笑）私もヤンデレ系統の作品を書いているところなので良かったら見てみてください！続編が出たら見ます！ (2018年8月31日 21時) (レス) id: 02c268e020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年8月9日 21時
