第17話 ページ19
『嫁ちゃん』？
今、私のこと、そうやって。
「……も、もう…気が早いわ…。」
将来的にはなる予定ですが、そんな、そんな！！
大変、口角が下がらないわ。
顔もいつもより熱い気がしますし、どうしましょう。
今のグルッペン様も聞いていたのよね。
あぁ、どうしましょう。
「困りますわぁ…。」
「…………。」
「………あ、あの、いつから……？」
頬に手をあてて、ニヤつきながら、くねくねしているところを見られた。
あまりの恥ずかしさに体まで熱くなっていく。
「うわっ、めっちゃかわえ…はぶぅっ！！」
グルッペン様の足の間から顔が出てきた。
と思ったら膝で思いっきり挟まれて撃沈した。
「うお、本当や。嫁ちゃんめっちゃ美人やん。」
「よ、嫁だなんて……そんな……。」
ドアが少し開いて、グルッペン様ほどではありませんが顔の整った男性が現れた。
先程からのうれし………おかしな呼び方はこの方ね。
「…すみません、友人が粗相を…。」
「いいえ、大丈夫です。…………ですが、あの…。」
「実は私、極度の人見知りでして、立っているのがやっとなのです。
なので…手を貸していただけませんか？」
ポカンとしつつも、「わかりました。」と笑顔で来て下さる。
ドアから離れて、両手を重ねる。
途端に足が震え始めた。
「生まれたての子鹿みたいや…ぐあっ。」
笑っていた男性は、今度はグルッペン様に蹴飛ばされている。
……大丈夫なのかしら、あの方。
…………楽しそうですし、いいのかしら。
片手はグルッペン様と繋いで、スカートの裾を摘んで礼をする。
「はじめまして、佐藤 Aと申します。」
「俺はコネシマや。よろしくな！！『嫁ちゃん』！！」
「おr…んんっ、僕は鬱って言います。大先生でもええよ〜。」
鬱さん…？大先生さん？に差し出された手を握る。
ちょっと不思議だけど優しそうな人ね。
「…グルちゃん、ただの握手やん。そんなに睨まんといて？」
妖しげな笑みを浮かべる鬱さん。
睨む？
後ろを振り返ったが、いつも通り微笑まれただけだった。
もう一度前を向くと鬱さんが心底驚いた顔をしている。
コネシマさんも同様だ。
「……グルちゃんもそんな顔するんやね。」
また妖しく微笑んだ。
……それにしても『グルちゃん』って呼び方いいわね…。
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ルリ(プロフ) - すっっごく面白いです！！！応援してます！！更新頑張ってください！！ (2019年12月1日 0時) (
レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - うへぇ…お帰りです〜、椿ちゃんのほうも復活ですか? (2019年9月23日 18時) (レス) id: 98934c9ea5 (このIDを非表示/違反報告)
はったり - 推しが毒素だからいいのだけれどトントンとくっつくと思うとチクチク来るなぁ (2019年9月23日 16時) (レス) id: 41ac5a4538 (このIDを非表示/違反報告)
雨ヶ谷 Q(プロフ) - まむしさん» あ、良かったです、心置き無く読者に戻ります〜大好きです！ (2019年9月9日 1時) (レス) id: 979aff1ee1 (このIDを非表示/違反報告)
まむし - わかりました！！あ、ご迷惑をおかけしました…！ (2019年9月9日 1時) (レス) id: a1ee0471bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まむし x他1人 | 作成日時：2019年8月12日 21時
