【gr】私は社長と結婚するために育てられたのです【wrwrd】

第13話 ページ15

今、私はグルッペン様の家に引っ越すための荷造りをしている。


お父様に聞いたら卒倒したので、


代わりにお母様に聞いたら二つ返事で了承してくれた。


キャリーバッグに衣類や、学校の道具を詰めていく。



「お母様、食器って必要でしょうか。」



「んー…どうでしょうね。まぁ必要だったら後々用意しましょ。」



「そうですね。」



勉強道具はお母様が担当してくれている。


去年の教科書などはこっちに置いていくつもりだ。


人生初引越しがこんなにゆるくていいのかしら。


業者はお母様が手配してくださった。


荷造りもお母様が7割してくださる。


お母様曰く、



「だってグルッペン様と結婚するのでしょう？だったら引越し経験なんて必要ないわよねぇ。



嫌だわぁ。Aったら。それくらいの心構えでドンと構えてなきゃ。」



さすがお母様。経験者は格が違うわ…。



「どうやってお父様と婚約したか？そんなの簡単よ、ぐいぐい押せ！よ！！



………愛なんて後付けでいいのよ。」



悪戯っぽく微笑む。


やっぱりお母様はすごいわ…。


これでお父様が初恋なのだから驚きだわ。



「大丈夫よ。初恋は叶うの。」



「…はい。」









「ところであのハンカチはいつグルッペン様に渡すのかしら？」


「っな、なんで…知って…！？」


「秘密よ。ふふふっ。」

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