第22話 ページ24
「いい加減にしなさいよどう………ト、トントン…。
……うぅ………私よりA先輩に近づかないで！！」
「はい、よく我慢できました。」
顔を真っ赤にして震えながらも
ちゃんと私の言いつけを守るのがすごく愛しい。
そして言っていることもすごく可愛い。
「…………まだか？」
ひょこっとドアから顔を出したのはグルッペン様。
……あ、忘れていたわ。
そんな雰囲気が流れて、全員が顔を背ける。
「……A先輩が去年の文化祭でメイド服着てた写真あげるんで
こいつの仕事増やしといてください。」
「……椿…？」
「わ、私のことからかった罰ですよ！ふんっ！！」
でもちょっと罪悪感があるから
心配で様子を窺っちゃうのよね。可愛いから許すわ。
だけどやられっぱなしっていうのはちょっと気に入らないわねぇ…。
「トントンさん、見てください。
椿がミスコンに出た時のウエディングドレスと
これとか、ちょっとあざとすぎだけど猫耳メイドです。どうですか？」
「へー…。」
あー！！チラチラと反応を見ちゃってる！！気にしちゃってる！！
可愛いー！！かわいいー！！
……と、トントンさんと無言で会話(?)をする。
これからも度々接触してもらおう。
椿の可愛い姿をこの目に映すために…！
「ねー、Aせんぱーい。この嫉妬魔人うざーい。」
「嫉妬なんかしてないゾ…。」
「してんじゃん。うっざーい。」
……むくれっつらダブル…。
トントンさんが私と仲良くしてるの嫌なのかしら。
でも自分の好きな人同士が仲良いのはちょっと嬉しいのよね。わかるわ。
相変わらず椿は可愛い…。
しかし……。
……どうしましょう。
グルッペン様が可愛らしく見えてしまう…！！
これは由々しき事態…っ。
くっ…膨れていても顔が…。顔が、とてもいい…。
「うわ、やだ…メロメロじゃん……。」
寂しそうな顔で呟いた、椿。
爆発しそう。
……と、トントンさんとアイコンタクトをとる。
「もー、いいでしょ嫉妬魔人。
A先輩ったらあんたにぞっこんだもん。…………うらやましいわね。」
「あら、椿のことも大好きよ。」
「A先輩……っ！！」
抱きついてきた椿を受け止めて、頭をわしわしと撫でる。
大量のシャッター音は聞こえなかったことにして
そっと椿の耳を塞いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルリ(プロフ) - すっっごく面白いです！！！応援してます！！更新頑張ってください！！ (2019年12月1日 0時) (
レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - うへぇ…お帰りです〜、椿ちゃんのほうも復活ですか? (2019年9月23日 18時) (レス) id: 98934c9ea5 (このIDを非表示/違反報告)
はったり - 推しが毒素だからいいのだけれどトントンとくっつくと思うとチクチク来るなぁ (2019年9月23日 16時) (レス) id: 41ac5a4538 (このIDを非表示/違反報告)
雨ヶ谷 Q(プロフ) - まむしさん» あ、良かったです、心置き無く読者に戻ります〜大好きです！ (2019年9月9日 1時) (レス) id: 979aff1ee1 (このIDを非表示/違反報告)
まむし - わかりました！！あ、ご迷惑をおかけしました…！ (2019年9月9日 1時) (レス) id: a1ee0471bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まむし x他1人 | 作成日時：2019年8月12日 21時
