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偽りだとしても ページ3

ASIDE


夜。
スティーブンとの行為を終え、ベッドに身を投げ出していた。


『……ねぇ、スティーブン。』

「ん?…何だい?」


いつもと同じ口調で、優しく答えるスティーブン。

………それが偽りだということを、私は知っている。


『……私に近付いたのは、情報のためでしょう?』


間があって、彼は答えた。


「……気付いたのか」


いつもの優しさを含む声は、無かった。


『…父が犯罪をしてるのは薄々気付いてたわ。その事でしょう。』


「どうして分かったんだい?僕が情報目当てな事」

『勘、かしら。……だって、貴方の声、本気じゃなかったもの。』


それでも、好きだった。

彼のことが。

『誰にも言わないし、知りたいことがあれば話すわ。私、父が嫌いなの。』

「そうか。でも、もう十分だよ。今夜別れたら、会わないつもりだった。」



彼の優しさや笑顔が偽りだとしても、

好きだった。愛していた。


もう、偽りの時間も終わるのね。


………寂しい。


『…事件が解決しなければ、もっと長く一緒に居れたのに……寂しいわ』


「…………そうかい。」


さようなら。


『好きだったわ、スティーブン。ありがとう、さようなら。』


涙が溢れたけど、気にせずに
彼にキスをして、立ち去った。

最後のキスは、しょっぱかった。


涙が溢れて止まらない。


ああ、好き……好きよ、スティーブン……


貴方と、愛し合いたかった………


********************

続きますよー

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せつ*(プロフ) - 雪華さん» 頼む側なのにそんな言葉で頼むとは……しかも敬語なのかタメ口なのか。普通敬語でしょう。仲良くない限り。ちゃんとそういう所、勉強してください。見ている側も不愉快です。 (2019年3月14日 17時) (レス) id: e82151ebeb (このIDを非表示/違反報告)
えぬ=)(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。申し訳無いのですが、ドラゴンボールは詳しくないので……調べてみて書けそうだったら、書きますね。ありがとうございます。 (2018年12月29日 21時) (レス) id: ae2a3cb03d (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?ドラゴンボール×たくっちのまぃの恋愛短編集を作って貰いますかな?まぃが悟空達の仲間はを設定で。たくっちのまぃが知らないなら検索して調べて下さいね。 (2018年12月29日 20時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えぬ=) | 作成日時:2018年12月29日 18時

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