ライブラの番頭は甘えたい[短編集]

寝起き ページ2

スターフェイズ宅の朝は、大変である。


『…ん、もう朝か………スティーブンさぁん、起きて起きて』


カーテンの隙間から優しい光が漏れている。今日も一日が始まる。

私は結構目覚めが良い方だ。(ｷﾘｯ)

しかし、隣に居るスティーブンさんはというと………


「……んん、…………(_ _)」

『あぁ〜、も〜……起きてくださ〜い』

すごーく大変なのだ。
なかなかシャキッとしない。

仕事している時とのギャップが物凄い。

『…起きてくださいってば』

「…んん……A…おはよ…う………」




“なんだ、起きたじゃねぇか”と思った諸君。
大変なのはここからである。

寝惚けたスティーブンさんは、とんでもない。

「……A…キス、して……」

『っ……///…仕方ないですね……』

仕方なく、軽いキスをする。
すると突然、腕を強く引かれて、布団の中に逆戻り。
さらに、いわゆる床ドン状態にされてしまった。

『…!!……な、何ですか…///』

「………かわいい、A……顔、真っ赤だぞ」

柔らかく笑うスティーブンさん。
………かわいいのはそっちだろう。

『寝惚けてないで支度しまs』「ん…」

突然のキス。
ゆっくり舌が入り込んでくる。

「……はは、涙目じゃないか。………そんなに良かったのか……?」(ニヤ)

『……っっ!!?///朝から何やってるんですか!!///』

「朝だから、だよ。……眠気が覚めるように……運動、しようか」


駄目だ、完全に惚けてやがる。ヤバイ……逃げられない………

『や、駄目ですって!///そんな、朝から///』

「いいだろう?俺はしたいぞ…？………昨日の続き、しようか」

『ｯ〜〜〜!!!/////』



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「……今朝、僕、ヤバイことした気がする………」

『っうぅ……腰痛い………』

当の本人には記憶がないらしい。

散々な朝だ………。

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