28話 ページ29
降「ごめん、取り逃したしまったよ…」
それから数分も経たないうちに諸伏達が戻ってきた
降谷の方はボロボロで支えられてやっとのところだ
その姿を見て伊達とAは目を丸くする
Aは「零君、ヒロ君!」と言って降谷の足元に抱きついた
降谷は「心配かけたな…」と言って無造作に頭を撫でた
伊「大丈夫かゼロ!?」
降「心配ない、状況は?」
松「こっちもあんまりよくねぇな」
と松田は作業する手を止めずに答えた
松「ここは俺に任せて周辺の人達を避難させてくれ」
諸「で、でも…」
言葉を濁らせる諸伏に松田は「いいから早く行け」と促す
松「あと3分だ。ガス漏れとか適当な理由でこのビルの周りから避難させろ」
降「…わかった。行くぞ、ヒロ」
降谷が頷き諸伏を見ると諸伏も渋々といった様子だったが小さく頷いた
松「班長とAもだ」
松田は伊達が持っていたミニライトを取る
伊達は納得してなさそうだが松田を信じて部屋を出た
松田がもう一度ライトを口に加えると諸伏が「松田」と声をかけた
諸「下で待ってるから」
松「約束はできねぇな」
諸「…行こう、A」
「う、うん」
Aは松田を不安気に見つめながらも諸伏と降谷と共に下へと降りていった
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作者名:さくらもちだいふく | 作成日時:2023年1月3日 22時