10話 ページ11
コ「もしよかったらボクに教えてくれない?松田刑事のこと」
佐藤刑事と私は思わず「え?」と言葉を漏らしてしまう
「ど、どうして?」
コ「佐藤刑事は話しているうちに思い出すかもしれないでしょ?Aさんは佐藤刑事が知らないことを知ってるかもだし」
でも…話していいのかな…。
零君が関わってる話とかも沢山あるし…
そこは伏せとけばいいよねと思い私は「わかった」と返事をした
佐藤刑事も了承し私たちは椅子に座った
佐「彼が捜査一課に配属になったのは3年前の11月1日。ハロウィンの翌日だったから覚えてるわ。だけど急な転属だったから名刺は間に合わなかったの。渡せたのは11月4日の朝。これも祝日明けだったから覚えてる」
コ「松田刑事が殉職したのは11月7日。名刺を渡すチャンスがあったのは4日間だね」
「…」
実を言うと私は松田君が名刺を渡した日を知っている。
だけど言えない。言ってしまえばきっと零君のことがバレてしまうから
そんなことになったら零君の仕事にも影響が出てしまう…
佐「でも4日は1日内業だったし、5日も1日護送任務で留置所と拘置所の往復で終わり。7日は彼が亡くなる直前まで連続爆破犯の追跡をしてたから…」
佐藤刑事は悩むようなポーズをして考え始めた
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作者名:さくらもちだいふく | 作成日時:2023年1月3日 22時