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緑谷side
なんだ、これ…
人質役の僕は、手首につけられたモニターで様子を見ていた。
スタートしてすぐに弔は建物内を駆け出し、Aちゃんは外から上へと飛び出した。
良く見えないが、Aちゃんは建物内を見ながら各階をなぞる様に飛行しているようだ。
(なにをしているんだ？)
ただ、二人がとんでもないスピードで移動していることだけは分かる。
窓から僕らを探しているのだろうか。
いや、きっとそれだけじゃない。
モニターを切り替えると、そこに表れたのは弔だった。
さっきまでとは違い、2階の階段のところで立ち止まっている。
それは、何かを待っているように。
彼の人差し指に巻かれた赤い糸が、切れた。
「みーつけた」
『みーつけた』
「え！？」
同時に聞こえた弔とAちゃんの声。
突然崩れた壁によって起こった砂埃は視界を覆い尽くす。
その中で聞こえたのは、麗日さんの驚いた声と、モニターから聞こえたかっちゃんのうめき声だった。
訳も分からぬまま目を開けると、そこには倒れた麗日さんと、満面の笑みを浮かべたAちゃんが。
『助けに来たよ、イズク』
鳴り響いた終了の合図。
驚いてモニターを見れば、そこには赤い糸でグルグル巻きにされて倒れているかっちゃん。
そうか、Aちゃんはトラップを張っていたのか…！
しかも、かっちゃんが個性を出していないところを見ると、あれはただの血液ではなく、無効化の個性を持った人の血液。
「おつかれ、A」
悠々と、髪一つ乱れず現れた彼をみる。
『ぶっつけ本番だったけど上手くいったね。
個性操作、もうだいぶできるじゃん』
「いや、触れてないとこだと5mが限界。
今回は4.3mの所だけで済んだからセーフ」
もしかして。
僕は思い違いをしていたのかもしれない。
「Aちゃんが張ったトラップを、かっちゃんじゃなくて弔が意図的に作動させた、のか…？」
ニンマリと、弔が笑った。
「流石、よく分かったね」
(紅月弔と紅月A)
(彼らが味方について良かったと、心底思った)
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のえたん(プロフ) - akuaさん» リクエストありがとうございます。書かせていただきます(^o^) (2019年6月18日 15時) (
レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - リクエストお願いします！弔が個性で子供になる話読みたいです！ (2019年6月18日 10時) (レス) id: 00971fdcab (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - レイさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2019年6月16日 14時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - のえたんさん» リクエストよろしいですか？弔と夢主ちゃんがヒーロー基礎学の授業に出るお話を書いてほしいです！ (2019年6月15日 23時) (レス) id: d0447010f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - ここまで読んでいただきありがとうございます！番外編もがんばりますので、よろしくお願いします(^^) (2019年6月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のえたん | 作成日時：2019年5月10日 17時
