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いつぶりだろう。
ここに来てからずっと、何も感じなくて。
どれだけ美しい花も、景色も、全部灰色に見えた。灰色の世界だった。
そんな中で笑顔になんかなれるはずなくて、涙も枯れ果ててきて、もう私には何もないと思っていたのに。
みんな優しい。
どうしようのない私を許してしまうほどに。
だからこそ、私の居場所はここでは無いと思ってしまう。
彼らが笑うたび、罪悪感に押しつぶされそうになるんだ。
「Aちゃん」
『ん、どうしたの』
タイミングよく投げかけられたイズクの声。
まるで心の中を見透かされたような気がして、バレないように慌てて笑顔を貼り付ける。
気づいただろうか。
いや、きっと分かってる。
彼は気づかないふりをして、何事もないように微笑んだんだ。
「僕達からとっておきのプレゼントがあるんだ。
目を閉じて。」
閉じた瞼に広がるのはほのかに明るさを帯びた世界。
そこでは微かに聞こえる誰かの足音と、衣擦れの音がした。
あとは…プレゼントの包装だろうか。
ビニールが擦れるような、乾いた音もする。
そしてふわりと広がる花の香り。
これは、薔薇？
手を伸ばせば、まだ見ぬ艷やかな花弁に触れた。
「さあ、目を開けて」
ゆっくりと開いた視界に、ボヤケた視界に写り混んだのは。
赤い、赤い花束と。
「誕生日おめでと、A」
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のえたん(プロフ) - akuaさん» リクエストありがとうございます。書かせていただきます(^o^) (2019年6月18日 15時) (
レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - リクエストお願いします！弔が個性で子供になる話読みたいです！ (2019年6月18日 10時) (レス) id: 00971fdcab (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - レイさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2019年6月16日 14時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - のえたんさん» リクエストよろしいですか？弔と夢主ちゃんがヒーロー基礎学の授業に出るお話を書いてほしいです！ (2019年6月15日 23時) (レス) id: d0447010f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - ここまで読んでいただきありがとうございます！番外編もがんばりますので、よろしくお願いします(^^) (2019年6月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のえたん | 作成日時：2019年5月10日 17時
