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何も与えられなかった、と彼女は言った。
居場所がなかったとも、そういった。
ふと、中学の頃までの自分を思い出した。
無個性だった頃の自分を。
周りが僕を見る冷たい目。
あざ笑う声。
人と違うモノを、受け入れて貰えないこの社会。
個性に縛られたこの社会。
もしかしたら彼らは皆、少なからずその犠牲になっていたのだろうか。
でもそしたら根本を正さなくてはならない。
この社会そのものを。
そのためにはどうすればいい？
どうすれば、変えられる？
どうすれば…
「っ！」
気づいてしまった。
そうか。
そうだったのか。
死柄木たちヴィラン連合がしたかったこと。
それは極めて単純だった。
「一から、作り直そうとしたのか…！」
この社会を。
ヒーローという存在を消して。
Aちゃんは笑った。
楽しそうに笑った。
『全部壊してしまえば、私達はこの世界で幸せになれるでしょ？』
ベッドが真っ赤に染まるほど自身を傷つけてた彼女の。
『殺して』と泣き叫んでいた彼女の。
錯乱した様子は、もうそこにはなかった。
ただ、それをいい方向に捉えるのは少し違う。
爛々と輝く紅い瞳。
狂気を含んだそれ。
彼女は救われてなんかいない。
『私、4歳になった日にお母さんを殺したの』
「え？」
突然のことに驚き、咄嗟に動きを止めてしまった。
そうして彼女は子供が秘密を母親に打ち明けるかのような、小さな声で語り始めた。
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のえたん(プロフ) - akuaさん» リクエストありがとうございます。書かせていただきます(^o^) (2019年6月18日 15時) (
レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - リクエストお願いします！弔が個性で子供になる話読みたいです！ (2019年6月18日 10時) (レス) id: 00971fdcab (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - レイさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2019年6月16日 14時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - のえたんさん» リクエストよろしいですか？弔と夢主ちゃんがヒーロー基礎学の授業に出るお話を書いてほしいです！ (2019年6月15日 23時) (レス) id: d0447010f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - ここまで読んでいただきありがとうございます！番外編もがんばりますので、よろしくお願いします(^^) (2019年6月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のえたん | 作成日時：2019年5月10日 17時
