94:ソウルの街で君だけを ページ44
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ジョングクが離れた理由がわかった今、どうしてもジョングクの居場所を知りたかった。
離れていても愛してる。
それは私もジョングクも同じなら側に居てよ。側で私を愛して、私の愛をもう一度。
「…………え？」
ソクジンさんのお店に行く前に会社帰りに帰宅してみれば、ずっと。ずっと無人だった私の隣の家の扉が開いていて。
どうして。その疑問がどうしても言葉にならなかったのは
NJ「…あぁ、こんばんは」
私の目の前にいる人がジョングクじゃないからだ。
「…あの、その部屋の人って」
NJ「もうすぐ出るんですよ、ここ。それでまぁ俺が代わりに必要最低限の荷物を持ち出しに来ました」
「……引き払うんですか？」
NJ「みたいですね。」
本人はそのつもりですよ。そう淡々とした声のどこかが少し寂しそうに聞こえたのは気の所為だろうか。そう考えながら開け放たれた扉を見やる。
……ジョングクが、隣からいなくなる。
その事実が不意に流れ込んで心に溶け込んだ
「…何で急に、」
NJ「…ある人の為みたいですけどね。」
「…ある人？」
NJ「好きな人の邪魔にならないようにここから出て行くんですよ。…あぁ、喋りすぎたな。怒られる」
えくぼを見せて少し困り笑いする彼はまた淡々と、「失礼しますね」と会釈してジョングクの部屋に入って行った。
バタン、と閉まる扉が虚しく響いた。
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…もう駄目だ。我慢なんて出来ない。
無謀だと分かっていてもどうしても、私から離れていこうとするジョングクを見つけたい
私の為に離れて行っても私は嬉しくない、幸せなんかじゃない、笑えないんだよ
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……お願いだから、ねぇ、ジョングク。愛してるなら側にいて。
テヒョンの代わりなんかじゃない、契約なんかじゃないの。私の愛はもう、ジョングクの物だから。
そう唱えて星が見えない暗い空の中駆け出した
「…ジョングク、！」
無茶苦茶だって理解できてる。こんな広いソウルの街でただ1人見つけるなんて。
でも見つけたい、見つけ出してあげたい。
ーーー私なんかを契約で縛ってでも愛を欲しがってたのに私の為にそれを諦めた彼を、見つけたい
「…っジョングク！！」
そう呼ぶと、ぱたっと落ちた雫。
それを皮切りに冷たい雨が私の身体を打ち付けた
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます！ (2022年5月23日 19時) (
レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました！本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです！勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました！ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月31日 14時
