89:嫌われる覚悟。 ページ39
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side JM
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JM「テヒョンア、生きてる?」
TH「心は死んでる。」
JM「昼休憩の後から死にっぱなしじゃんお前」
ここ数日間、その目に何も映さなかったAは背筋を伸ばして働くようになった
それだけでテヒョンとAがどんな答えを出したか、わかったのは多分付き合いが長いから。
壁にもたれかかるテヒョンの目を冷やすためにアイスココアを渡す俺。
JM「…まぁこうなることは少しは覚悟してたんだろ?」
TH「してたけどさー…最近A元気なかったじゃん。ジョングクが理由で傷ついてるなら俺の方来て欲しいって思っちゃうじゃん」
JM「覚悟の意味が無さすぎるんだけど」
分からなくはないけれど。俺としてもテヒョンを選んで欲しい気持ちもあった。
でもAがテヒョンとの未来を選ばなかったなら、それがAの答えなら俺は仕方ないと思う
…テヒョンも大事だけど、Aだって俺の大切な友達だ。
JM「約束通りユンギヒョン同行で奢るから元気だしなよ」
TH「んー…。ジミナ、これ要る?」
JM「え?いや要るわけないでしょ!」
テヒョンの手にはA用だったブレスレット。
ていうかそれ女性用じゃん。俺とテヒョンでお揃いになるじゃん。それは勘弁して欲しい。
TH「あと、Aに言いそびれたことあるんだよね。確信はないけどさ」
JM「何?」
TH「Aの側にジョングクが居なくなったの、俺の所為かもしれないなーって…」
JM「テヒョン…」
TH「いや別に態と言わなかったとかじゃなくて!俺もAと話して気づいたんだよ」
はー…、と溜息を吐いてココアを瞼に押し当てるテヒョン。
TH「…俺、ここまで空回るの逆に凄くない?」
JM「いやまぁそれは置いといて。話すの?」
TH「話したらAに泣かれるじゃん」
JM「嫌われる覚悟くらいしたら?」
ココアに押し当ててたその目が俺に向けられる。
テヒョンの瞳は少しだけ弱く揺れていた
JM「…散々間違って空回って傷つけたって自覚はあるんならさ、その分Aの幸せを願おうよ」
TH「……ジミナ」
JM「最後くらい自分が傷つく方法を選んで、Aを正しく愛せればもう十分でしょ」
きっと、それでテヒョンの恋も終われるんじゃないかな
JM「Aの為に強くなりなよ」
全てが終わったら、俺とユンギヒョンが慰めてやるから。
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます! (2022年5月23日 19時) (レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました!本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです!勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました!ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月31日 14時