俺を壊せるのは、ヌナだけ

87:ヌナの幸せは俺とじゃない ページ37

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side JK

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俺の幸せは全部ヌナがくれたけど、


俺はヌナに幸せなんてあげれたのか分からない


…なら、幸せな未来を作る手伝いくらいは俺だって。









NJ「ジョングク、」


JK「何ですか」


NJ「ジニヒョンがそろそろ店に顔出せってさ」


JK「そのうち行くって言っといてくださいよ」









俺がそう切り捨てると苦笑いでメッセージを送るナムジュニヒョン。


一人暮らしのこのヒョンの家に上がり込んで数日たった今、ヒョンは俺に家に帰れとは言わなかった



ジニヒョンの店は少し時間置いてから行くつもりだし、それまではヒョンと同じバイト先で働くつもり。









NJ「ホソク寂しがってるみたいだな」


JK「電話してるんですけど…」


NJ「顔が見たいんじゃないのか？」


JK「なら今度はテレビ通話かセルカ送ります」









そういうと「ジニヒョンにもしてやれよ」と笑ってるヒョン。


バイト先の休憩所で伸びをする時に、ヌナとのお揃いのブレスレットが揺れる感覚に目を瞑る


…ヌナの部屋に、俺あんなに物持ち込んだっけ。


物があったらヌナは俺を忘れられないと思って慌てて隣の自宅に詰め込んできたけど中々面倒な運搬作業だった









NJ「…お前はそれでいいのか？」


JK「良いです。俺の1番望む幸せよりもヌナの幸せの方を大切にしたいんで。…俺にできる精一杯の愛し方ですから」







本当に好きなものこそ譲れない、ってよく見るけどそれはお互い想ってるからこそ成り立つ。


ポケットの中にはヌナが付けてたうさぎのストラップと、それから少し細めなブレスレット



ヌナとの幸せは、大丈夫。形に残ってる。









NJ「お前少し変わったな。他の子と付き合わないのか？」


JK「あー…俺、ヌナ以外まだ愛せないんで。」


NJ「そのヌナ、相手と幸せになれると良いな」


JK「……はい。」








俺が1番望む幸せはヌナと居ること。


そんなの叶わないって分かってるから、俺はヌナから離れるしかない。


…こんな俺でも愛されるってヌナが証明してくれたから、それだけで生きていける






俺は少し笑いながらストラップを揺らす。








JK「ヌナの隣の部屋も引き払います。なので悪いんですけどヒョン、もう少し居候させて下さい」


NJ「…いいのか？」


JK「…、はい」






大好きなヌナの幸せが、


俺とじゃなくてもいいんだよ





JK「ヌナとは会いませんから」





…だからヒョン、そんな顔しないでよ。

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