83:いつも通りが消えた朝 ページ33
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忘れられないと思った。
ジョングクのその何かを我慢する瞳も、私を呼ぶその熱っぽい声も、私を傷つけないように優しく私に触れる、その指先も。
全部ぜんぶ覚えていたいと、思ったのを覚えてる。
JK「…サランヘ、……A。」
微睡みの中に落ちていく最中、そんなどこまでも温かくて泣きそうな声が聞こえた気がした
そんな声に応えることができなくて、微睡んでいく私にいつかのような涙の味が唇にした。
それすらも忘れられないと、覚えていたいと思ったのはどうしてだろう。
ーーー…答えなんてとっくに見失ってる。
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「…………う、」
目をゆっくり開けると視界の隅に入るのは朝日。
……もう朝。というか私ベッドで寝た記憶ないんだけど。またジョングクが筋肉を活かして私をベッドまで運んでくれたのかな
「…げ、7時前。」
嘘でしょ、急いで支度しないと。あとジョングクのご飯……は自力で何とかしてもらおう。
慌ててベッドから這い出てすぐ仕事着に着替ようとした時、ふと気づく。
「……ブレスレットが、無い？」
昨日外しな覚えのないソレは手首には無くて、でも定位置のベッドサイドにも無い。
ジョングクが外してリビングの机にでも置いたのだろうか。
一先ず支度だけ終わらせて部屋から出てリビングに向かう
「………、え？」
思わず漏れた声が広がる。
けれど私の目の前には何もない。ブレスレットも、それをくれたウサギ顔の男も、何もない
「……ジョングク？」
イタズラのつもりなのかと思ったけど、それが違うのは空気から嫌でも伝わってきた
…今日、ソクジンさんのお店でバイト？それとも隣の自分の家で寝てるとか。
色々考えるのに、どれも違う気がしてならない。
息を吐き出しながら頭の中で、まずは会社に行かないと、そう思って鞄を持つその瞬間。
「……え、」
鞄でいつも揺れてるストラップも無くて足が止まる
…どういう事なの。
だって私は外さない、ジョングクのくれたお守り代わりのそれを絶対外さない。
「…なんで、」
零れた声は泣きそうだった。
「…どうして、ジョングクがくれた物が無いの…？」
ねぇ、ジョングク。どこに居るの。
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます！ (2022年5月23日 19時) (
レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました！本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです！勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました！ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月31日 14時
