81:聞きたくない。 ページ31
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初めてジョングクと過ごすこの家に帰りたくないと思った。
それでも体は従順で、何だかんだと帰宅したけどジョングクの靴も姿も見当たらなかった
「ジョングク……」
またソクジンさんのお店？連絡も来てないし、いつもならそこまで遅くならないのに。
…朝のこと、ジョングクが嫌じゃないよって言いたかったのに。
私が好きなのはジョングクだから。
ジョングクがテヒョンから私を救い出して助けてくれたように今度は私がそうしてあげたいのに。
「傷つけたい訳じゃないのに…、」
カチ、カチ、と何かのカウントダウンにも聞こえる秒針がうるさい。うるさくて涙が出そう。
耳を塞ぎたいけどそうしないのは、
ジョングクが帰ってきた音を聞き逃したくないからだ
彼がいつも私にしてくれたように、笑顔で「おかえり」ってすぐ言ってあげたいから。
そう考え込んでいるとガチャリ、待ち望んだ音がして慌てて顔を上げる。
「ジョングク、」
JK「…ヌナ？何してんの、こんな時間に」
「おかえり」
JK「……ただいま、ヌナ。」
私が下手くそに笑って出迎えると、ジョングクは嬉しそうなのにどこか痛々しく笑顔を返した
JK「連絡しなくてごめん。もう遅いし先に休んでるかと思ったんだけど」
「…え？」
JK「夜の11時じゃん。」
気づけば帰宅した時間からずっと経っていて、
今知った私をジョングクが「何してんの。」と笑う
温かい空間。テヒョンの時と違う、危うさも脆さもない凪いだ海みたいな空間。
態とらしい程にいつも通りだった。
JK「ジニヒョンの店で色々食べて来たけどヌナまさか食べてない？」
「…食べてない。いいや、今日は」
JK「俺なら空腹で寝れないと思う」
「よく食べるもんね」
ケラケラと「まぁね」なんて笑い声が響く
明るすぎるその笑い声がどこか虚しく聞こえて
訳がわからないくらい悲しくなった
「ジョングク…、あの、」
JK「……何、どうしたの」
「…話したい事がある」
JK「………。」
瞬間、ソファの前に腰を下ろしたジョングクに腕を掴まれ、そのまま引き寄せられる
JK「……俺は、何も聞きたくないから、」
そう呟いた唇が朝と違って素早く私の唇を奪う
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます！ (2022年5月23日 19時) (
レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました！本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです！勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました！ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月31日 14時
