08:その手を掴む ページ8
.
.
私の愛は、テヒョンに向けられてる
つまり彼に向ける愛はどこにもない
「…私が好きなのは、テヒョンなの」
JK「でも彼氏じゃないんでしょ？遊ばれてるんでしょ？それ、いつか飽きたら捨てるよ」
「はは…、経験者は語る？」
分かってるよ、そんなのずっと。何年も前から。
それでも側に居たいから。
……ああ、だから私はテヒョンの為に毎日地獄を生きている
テヒョンの気分次第で呼ばれて、また呼ばれないかとソワソワして。
でも私が会いたくてもテヒョンは来ない。
それに気づいて絶望して。
JK「テヒョンって男が好きすぎて壊れるくらいなら、俺でもいいでしょ？」
テヒョンの代わりなんて、いない
居たらこうはならなかった。
「…私の愛は重いよ。」
JK「だろうね。」
「耐え切れなくて逃げ出すんじゃないの」
JK「うっわ、凄い自信。俺そんな奴じゃないし。」
ケラケラと軽く笑い出すジョングクは、手で思いっきり私の涙を拭う
JK「ヌナ、俺と契約してみない？」
「…けい、やく？」
JK「取引とかまぁ、呼び方は何でもいいよ。簡単な話ちょっとした交換条件みたいなの」
JK「ヌナはテヒョンを好きで居ていいよ。でも、その愛を俺にちょうだい。
その代わり俺は逃げないし、ヌナの言うことなら何でも聞く」
それだけ。と、笑うジョングク。
「…テヒョンを好きでいる？」
JK「要はヌナにはテヒョンしか居ないからそうなってるんでしょ。だったら矛先を俺にすれば？」
「……つまり、行き場のないテヒョンへの愛を他人の君に向けると。」
JK「そうしたら少しは何か変わるかもしれないし、俺を言いなりにできる」
別に言いなりにしたい訳では無いから。
そんなサディストな趣味してないし…、と呆れつつ
JK「結構めちゃくちゃだけど、どう？」
「……本当にめちゃくちゃだけど、」
テヒョンしか居ない私は、いつまでこの地獄を生き抜くんだろうか。もし、テヒョンが居なくなったら。
なんてつくづくテヒョンに溺れてることを痛いほど知る
JK「ヌナ、どうする？」
その手が私を天まで引き上げるか、地獄に突き落とすかはわからないまま
私は感情のままに彼の手を取った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さや - 大好きです！応援してます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります！ (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます！余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね！ (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月2日 9時
