40:彼の定位置はソファー ページ40
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耳たぶで光る小さな十字架のピアス。
私は1番にはなれないと、自分こそが1番なんだと
事実を知らしめては嘲笑うように光るピアス。
1番の証は、私をベッドの上でも惨めにさせた
JK「…リラとかピアスとか泣いてたのって。」
「テヒョンの1番がリラさんだったって話。」
JK「リラって女のピアスが欲しいのかと思ってた」
「私いくつ…。」
ケラケラ軽く笑うジョングクは、相変わらず長い足をソファからはみ出させて私をそこから眺める。
気づけば時計の短針は真下の数字、6を指していてバーの時間に切り替わるとソクジンさんに言われた
あまり良い思い出がないのかジョングクはロクな奴いないから。と、私を連れて家に帰って来た。
「……そのソファ、すっかり定位置だよね」
JK「これからずっとね」
にしてもお揃いのピアスか、なんて私の先程の話をくり返す彼を他所にリビングを見渡す。
……なんていうか、良い意味で汚い。
今まではテヒョンの呼び出しとかで寝ることしかしてないこの部屋は汚れも何もなく。
生活感皆無だったのが数日で変わった。ジョングクの物を筆頭に、けど私の物も確実に増えた
JK「…何ボーッとしてんの？あ、俺に見惚れた？」
「違うから。物増えたな、と思って」
テヒョンは来るだけ来て、食べ物は置いてくけど自分の物は置いて行かない。
…だからこそ、新鮮。
ソファの上で寝転がったまま私を眺めるウサギ。
JK「俺の物に囲まれたら俺のこと思い出せそうじゃん。」
「目の前にいるのに？」
JK「シャワー中とか俺が少し席外した時とか。テヒョンなんて思い出す隙、与えないから。」
私の服の袖を寝転んだまま くいっと引っ張るジョングクに負けて仕方なくソファの近くに腰を下ろす。
ビー玉みたいな透き通る大きな目が満足げに細まる
「…そう簡単に変われるかな」
JK「変われるでしょ、俺がいるんだから。俺が変える」
「強気。」
JK「まぁね。怖気づいた？」
「まさか」
何もくれないテヒョン、女の跡で溢れた部屋。
……どうしようもない生き地獄。
もういい、1番になれないなら。テヒョンを愛して壊れるなら。
JK「ヌナ、次の休みどっか行こ。」
「はいはい」
私は新しく私の世界を作る。そこにテヒョンは、いない。
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さや - 大好きです！応援してます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります！ (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます！余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね！ (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月2日 9時
