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23: ページ23

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side JK


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ふわり、俺の鼻腔を撫でるのは不愉快なくどい香り



俺が身体を沈める広めのベッドは心地悪い。



見慣れない天井、視界の端に見える明るい髪。











『急にどうしたの?彼女は?』



JK「………別に。あいつとは別れたし」



『え、嘘。じゃあ私と付き合おうよ』












嬉しそうに俺の腕にからんでくるソイツを無視して携帯で時間を確認。



……ああ、午後6時50分か。もうすぐヌナはテヒョンに会いに行く。



もしかしたら もう会ってるかもしれない



無性に腹が立って、前髪をぐしゃっと搔き上げる









『ねぇジョングク。家に来たんだからしない?』


JK「…そういう気分じゃないんだよ」


『彼女と別れたくせに。……ジョングク、好き。』













計算尽くした上目遣いで戯言を言ってくるその女に、思わず笑いが出た。



何言ってんの、お前。













JK「俺のこと何も知らないだろ?」



『え…優しいじゃん。背、高いし、』



JK「それで?」



『……格好いいから。』













答えに詰まりながら誤魔化すためか、ぎこちなく笑いながら俺に唇を重ねようとするそいつ。



“性格に難ありでも女に人気な格好いいジョングク”



そいつを好きだって言う女は山程いる。そういう女しか、居ない。



テヒョンって男も他に女が居るし俺と同じだろう















JK「……触んなよ。」













ガリッと押し当てられた唇に噛み付く。口内に広がる鉄の味に思わず片眉上がる。…最悪なんだけど。














『え、ね、ねぇ、ジョングク?』



JK「……なに」



『帰るの…?』



JK「さぁ。それ、言う必要ある?」













俺に伸びる爪が派手なその手をバシッと振り払う










JK「触るな、って聞こえなかったのかよ」









ハッ、と嘲笑う俺。



最低なのは自覚してるけどテヒョンって奴も同じだろ










JK「……ほんと、ムカつく。」












適当に身支度を終えて靴に足を入れ、その女の家から出た瞬間に雨の匂いと冷たい空気が肌に触れる



…あーあ、傘、ないんだけど。












JK「……さいっあく。」












テヒョンはヌナ以外に女がいる。



何でそんな奴がちゃんと好きになって貰えてんの?



……俺とあいつの違いって、何だよ。










JK「…教えて、ヌナ。」





俺は、どうしたらヌナみたいな女に愛されんの?

24:離れた体温→←22:賭けゴト



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さや - 大好きです!応援してます (2020年10月4日 18時) (レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります! (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます!余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね! (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月2日 9時

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