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15:会いに行くの? ページ15

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パタン…、静かに閉まった扉と同時に足の力が情けなく抜けて、その場に座り込む



……どうして来たの、テヒョン。



期待と安堵、それから不安と苦しさ。それだけを置いてテヒョンは帰ってしまった












「…っ、」











去り際にキスをされた額が熱を持つ。それは長時間冷めることはなく、私を苦しめるだけ。



ジョングクがもしさっき居たら、なんて考えたくもない



どんな反応でも、私は傷つく結果になるから。



テヒョンが無反応でも、微笑まれても。…独占欲を出されても私はきっと。















JK「…ヌナ、本当それコーラにならない?」



「ジョングク、」



JK「泣きすぎ。」














大根とネギと白菜を抱えた彼が、玄関で座り込む私に合わせて座り込む



しかも生。袋にも入れず、生。











JK「…うげ、何。この量。」


「……あぁ、サービスだって」


JK「ヌナこんなに食べないでしょ。…食べるの?」


「食べない。」













そんな量を食べれるならフードファイターにでもなってる。












「…サービスだってさ」



JK「方向間違いすぎ。」



「いつもだよ」



JK「……あれが、テヒョン?」













力を入れ直して立ち上がり、スーパーの袋を持ち上げながらジョングクを見る



その綺麗な目は探るように揺れてる。














JK「今の男がテヒョン、でしょ?違う?」



「………、」



JK「あぁ、図星なんだ。軽そうだよね」














ヌナの好きな人ってあいつか、って意地悪く笑う彼は顔のせいか憎たらしいのに見惚れそうになる。




…テヒョンと系統が違うけど綺麗な顔だし。













「テヒョンのことはいいから。」



JK「そんなに睨まなくても。好きな男を馬鹿にされてるのが気に障ったの?」



「…テヒョンとの話、聞いてた?」



JK「少しだけ。玄関入ろうとしたら変な男上がり込むし、扉越しに外から会話聞いてた」













そのネギと大根、白菜を持って?大分不審者っぽいけど彼がやればご愛嬌。











JK「…ヌナ、会いに行くの、あいつん所」



「は?」



JK「来週の日曜、午後7時。」



「…………行くよ。」



JK「………。」










その先がまた地獄だとしても会いに行く。



…私はテヒョンを、拒めない。だから生き地獄に落ちたの。






JK「…俺の方が、絶対マシじゃん」





ジョングクの唇が震えた。

16:今日も心は迷宮入り→←14:見せかけの正解



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さや - 大好きです!応援してます (2020年10月4日 18時) (レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります! (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます!余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね! (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月2日 9時

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