超特急の短編集 (ページ5)

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5号車のお話ページ5

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「A？宿題終わった？」

『なに？』

「宿題。夏休みの」
『まだ』
「なんでドヤ顔で言うの(笑)」

『私は最後にやるタイプ』

「えー早く終わらしたら楽だよ？」

『じゃあ、ゆーきくん手伝ってくれるの？』

「俺に頼んでも意味無いよ、わかんないもん」

『じゃあカイさんに頼む！』

「まって！だめ！」

『なんでよ』

「カイはあぶない」

『意味わかんない別にいいけど』

(ﾌﾟﾙﾙﾙ)

『カイさん！宿題手伝って欲しい！』

「あっもう！なんで俺のケータイ勝手に使ってんの！？」

(宿題？なに、分かんないとこあんの？)

『ある！だから手伝って欲しいですお願いします』

(んー。俺はいいけどユーキは？なんか後ろからブツブツ聞こえるけど)

「なんでカイなんだよ、、、俺はたしかに頼りないし馬鹿だけどさぁ、」

『んー。ほっといていいですよ』

(そ？じゃあ家行こうか？)

『そうしてくださるとありがっ、、てちょっと！！！！』

「カイ？」

(ん？あ、ユーキ？)

「今からうちくんの？」

(うん。Aちゃんが宿題手伝って欲しいらしいからね。ユーキは馬鹿だからむりでしょ)

「馬鹿だけど！家にはこないで！俺が頑張って教えるし、」

(拗ねんなよ)

「拗ねてないよ、きるよ？」

(はいはい)

「じぁね」

(ん)

『もお！ユーキ貸して！』

「A！？これ俺のケータイ！」

『あ！なんできんのさ！』

「俺が頑張って教えるから！」
『むりじゃん』
「いけるし」

『…嫉妬してんの？』
「うん」
『んんん。素直だな…』

「だからあんまり男と電話簡単にしないでほしいな」

『メンバーでも？』

「メンバーでも」

『カイさんでも？』

「カイは特に」

『じゃあユースケさん！』

「ユースケは、まぁまだ」

『カイさんとの境目がわかんない』

「なんとなく女慣れしてそうじゃん！」

『なにそれ(笑)偏見すぎ！』

「とにかく！宿題は俺が見てあげるから、やろ？」

『はーい』

Aってほんと鈍感で無防備で誰にでもその可愛い笑顔を振りまくしこっちは本当ハラハラする

カイはAのことちょっとからかったりするんだよね。

俺って意外と嫉妬深いし独占欲強いんだよね

だからこれからも多分

Aを離さないし誰にも渡さない

本当は誰とも話して欲しくないんだけどなぁ笑

宿題するかしないかでここまで俺考えるってやばい！！笑