超特急の短編集 (ページ1)

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2号車のお話ページ1

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「お前ってさ俺がしんだらどーすんの」

『え？急に何。きもい』

「うるせぇよ、笑」

「お前さぁこんなに俺の家に来てさ、俺帰ってこないとご飯もろくに食わないしさ」

『でも最近は作り置きしてくれてるじゃん』

「帰ってきた時に死にそうな顔して迎えられるの嫌だからね」

『優しいね、海って』

「で？俺しんだらどうすの」

『えー。どうすんのかな』

『普通に今まで通り過ごすかなぁ』

…………………………

「…あれ。なんか意外だね」

『なんて言うと思ったの？』

「一緒にしぬって言うと思った」

『そんなわけ、笑』

「へぇ。」

『じぁ海は？私がいなかったらどうすんの？』

「俺はー、」

「今まで通り過ごす、かな」

『なんだよ！一緒じゃん、笑』

「んー。ほとんど変わんないかも」

『あっそー』

『今日のご飯なに』

「さっき食ったろ、あほか」

Aがいなくなったら、俺は今まで通り過ごす

玄関の扉を開けてAが来るかもしれないからご飯作って冷蔵庫に入れてまやが来るのを待つ。

Aがいなくなっても俺はいつも通り。

こうやってAが来るのを待つ

本人には言わないけどね。