8話 ページ9
急な速攻だったけど何とか決まった。
『ナイス翔陽!』
日向「お、おう?」
へなへなって感じの一点だったから不満そう。
でも、
『ちゃんと、トス上がった』
月島「我武者羅にやれば良いってもんじゃないでしょ。人には向き不向きがあるんだからさ」
イラついた田中先輩を大地さんが止める。
あの人すぐ手を出そうとするなぁ。
日向「だけど、あんな風になりたいって思っちゃったんだ」
たしかに向き不向きは仕方がない。
でもバレーを本気で好きな人は絶対に思うはずだ。
日向「勝って勝って、もっとコートに居たい!」
...私も、本気でバレーをしてみたかった。
でも、中学の時。
周りとの違和感に気づいて、手を抜いていた。
あそこで本気でやっていれば、私も飛雄と同じ状況になっていたかもしれない。
影山「スパイカーの前の壁を切り開く。その為のセッターだ」
うわぁ、バレーしたくなってきたじゃん。
とりあえずやってみます!と速攻をやってみるらしいが全然成功しない。
菅原「影山、それじゃあ中学の時と同じだよ。お前の腕があったら、なんか、上手いことやれんじゃねぇの?」
影山(なんか上手いことって何だ!?)
『飛雄がボールを持っていくってのはどう?』
影山「...なるほど!」
セッターがボールをスパイカーに飛ばすのは当たり前じゃないか?と、誰も理解していない中、飛雄だけが納得した。
『ちゃんと翔陽にも言うんだよ!』
影山「っ分かってる!」
今、言われて気づいたな。
飛雄が集中し始めた。
ブロックの位置、ボールの位置、翔陽の位置。
次はどう動く。どこに飛ぶ。
翔陽のジャンプ力のMAXは?
翔陽が飛んで、振りかぶった瞬間。
翔陽の掌にボールが当たりスパイクが決まる。
すごい、というかそれより。
『翔陽、目...!』
澤村「日向、目ぇ瞑ってたぞ...」
「「「はぁ!?」」」
『うおー!翔陽すげー!!』
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作者名:咲夜 | 作成日時:2024年2月28日 0時