7話 ページ8
体育館に着くと美女が入ってきた。
いやスタイル良！美人！
日向「美女だ美女」
美女がこちらに気づき近づいてきた。
お？お？
「貴方がマネージャー希望の子？」
マネージャー希望？
『そう、かも？』
他に女子居ないしそうなのだろう。
「ほんと！？嬉しい！私清水潔子って言うんだけど、不破Aちゃん？よね？」
『あ、そっす』
こりゃ入部決まりましたわ。
美人に言われたら断れないもん。
清水「とりあえず今日は見とくだけでいいからね」
そう言われても落ち着かないから得点板を出したりはする。
他の一年というのは月島蛍と山口忠の事らしい。
二人は入学式で話した。
翔陽、飛雄、田中先輩チーム。
ツッキー、グッチー、大地さんチーム。
ツッキーは相変わらず煽りに煽ってる。
うわぁ、いい性格してんねぇツッキー。
そして始まる３対３。
田中「そおぉぉらあぁぁ！」
まずは田中先輩の一点先取。
ツッキーはブロック、というか全体的に手を抜いてる感じがする。
今度は翔陽が跳んだ。
相変わらず良いジャンプ力。
でもその先には高い壁。
何度も何度も止められる。
月島「王様のトスやればいいじゃん」
影山「早い攻撃なんか使わなくても勝ってやるよ」
飛雄のサーブはあっさりと大地さんに拾われた。
安定したレシーブ。
月島「ほら王様。そろそろ本気出した方がいいんじゃない？」
また始まった。
何かあるとすぐ突っかかる。
日向「王様のトスってなんだ！」
月島「君、こいつが何で王様って呼ばれてるか知らないの？」
日向「こいつがなんかすげーから他の奴らがビビってそう呼んだとか？」
月島「噂じゃ北川第一の連中が付けたらしいじゃん。意味は自己中の王様。横暴な独裁者」
家が近いから会う事は少なくなかった。
だから分かった。
中学の時、飛雄が段々と変わり始めた事に。
中３の時に見た試合で理由がわかった。
勝つ事にこだわって、本来のバレーの楽しさを忘れていた。
日向「でもそれって中学の話でしょ？俺にはちゃんとトス上がるから、関係ない」
『おお、すごい』
飛雄の過去をバッサリ切るような言葉に思わず感嘆の声を出す。
空気が切り替わり試合を再開する。
日向「影山！」
誰も居なかった飛雄の後ろに
日向「居るぞ！！」
太陽のような光。
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作者名：咲夜 | 作成日時：2024年2月28日 0時
