やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ6)

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5話ページ6

うーん。

とりあえず見に来ただけだし、何よりあの二人が危なっかしい。

『ちょっとあの二人見てきます』

菅原「おー」

体育館を出て横を見ると既に言い合いが起こっていた。

まずは考えたりしないのか？？

『翔陽は、中学の時一人だったって言ったよね。でも去年の試合、あの土壇場で出た瞬発力とジャンプ力。飛雄なら何とか生かせるんじゃない？』

影山「っあんなヘタクソをどうしろって言うんだ！」

日向「ヘタクソヘタクソうるせぇな！」

『それは二人次第だよ』

どんな事でも答えを全部言ってしまえば成長できない。

課題とかは答え見るけどね！！

ぐぬぬ。と唸る二人が面白い。

考える時は同じ顔してるんだ。

日向「バレーボールやれるなら、ちょっとくらい嫌な事だって俺は我慢できる！お前がどんなやな奴でも！」

いい笑顔で言うなぁ。

影山「俺の台詞だバカヤロー！！さっさと作戦立てるぞ！」

おお、飛雄が歩み寄ってる！

頑張れ飛雄ちゃん！

影山「お前もだA！」

『んぇ？』

私は普通に参加出来てますけど？？

入部届はまだだけど。

作戦を立て終わった二人は部活が終わった頃を見計らって実行した。

「「キャプテン！」」

影山「勝負させてください！」

日向「俺たち対先輩達とで！」

んふっふっ...w

まじでこの単細胞っぷり好きw

「「せーの、ちゃんと協力して戦えるって証明します！！」」

途端に田中先輩が吹き出した。

田中「でも俺こういう奴ら嫌いじゃないっすよ！」

最終的に、土曜日の午前に他の一年も交えて３対３をする事になった。

翔陽側には田中先輩が入るらしい。

先輩は体育館に戻って片付けを始めた。

「ゲフンゲフン」

声に気づいて見ると田中先輩がわざとらしい咳をしながらこちらを見ていた。

田中「明日の朝練は7時からですよねー！」

菅原「え、うん。そうだけど」

田中先輩まじかっけぇっすわ。

先輩最高。

それを聞いた二人はお互いに顔を見合せた。

影山「朝5時」

そのまま颯爽と帰っていく二人に苦笑して窓際にいる田中先輩にお礼を言った。

『いやー、田中先輩かっけぇっす。それじゃあ私もこれで』

帰ろうとすると前の方で飛雄に呼ばれた。

影山「Aもだぞ！」

『はぁ！？』

菅原「おーい、田中どしたー」

田中「...菅さん。俺死ぬんすか？」

菅原「どうした田中」