やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ48)

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47話ページ48

影山「おい！今のどうやって打った」

『フワッシュンッグワッです！』

影山「分かんねぇよ！」

仕方ないでしょ！他に説明のしようがないんだから！

翔陽たちがすげーすげーと騒いでいる。
なんだあのかわいい空間。

満足したようなので私は使ったボールを拾い回る。

宮侑「さっきのサーブ、どうやって打ったん？」

最後のボールを拾おうとしたら先に拾われた。

この人、多分侑の方だ。
試合を見た感じだと治さんの方がなんか、スンって感じがした。

『どれの事でしょうか』

宮侑「全部」

『一つ目はギュオって感じで二つ目がシュンって感じです。最後がフワッからブオンっです』

宮侑「どないしよ、なんも分からへん」

世界最高に分かりやすいと思います。

そもそも私は考えてするより実践派なんだ。

宮治「ツム、何してんねん」

治さんが来た。ほんとに顔同じだぁ...。

宮侑「サム、こいつの言葉翻訳してくれへん？」

宮治「いや誰やねん」

『烏野高校一年、不破Aです』

宮侑「名前聞いてへんかった」

知らなかったの！？よくそれであんなに話せましたね！？

宮侑「俺の事知っとうやんな？」

『宮侑さんですよね！セットアップがすごく綺麗でした！』

宮治宮治「うわ、知っとっても自己紹介くらいするやろ。常識無いんか」

宮侑「はぁ！？自分は知られてないからって羨ましんですかぁ！？」

宮治「羨ましないわ！常識無い言うとうだけやろ！」

いや知ってます。治さんも知ってますよ。
どうしよう。喧嘩始まったんだけど。

「君、ちょっとこっち来て」

スマホを構えた稲荷崎の人に手招きされて双子から離れる。

『角名さん、もしかして喧嘩が起こる度に動画撮ってるんですか？』

角名「写真の時もあるよ。てか俺の事も知ってるんだね」

『嫌なブロックでした』

角名「はは、褒め言葉」

画面に映る喧嘩を見させてもらう。画質めっちゃ綺麗。

角名「動画あげるから連絡先交換しよ」

『良いですよ』

ピロンと画面に角名倫太郎の文字が浮かぶ。この喧嘩はちょっと見たい。

「何しとん」

さすが主将。
一言で喧嘩を止めた。

北「今はうちの高校だけやないんやで。他校のマネージャー巻き込んで、...必要な喧嘩か？」

宮「「...ｲｴ」」

北「ほなやめろや。すまんな、うちのアホどもが巻き込んでもて」

お母さんじゃんっ！

『大丈夫です！ボール拾ってくれたので！』

私は少し会話をしてボールをしまいに行った。