42話 ページ43
「おい！」
中々青城にたどり着けないなぁ...！
声のした方を見ると、他の選手よりは明らかに小さい白い髪の人が立っていた。
『何でしょうか』
「お前、名前は？ポジションどこだ」
「こらこら、人に聞く時は自分から言わなきゃ。あ、俺は昼神幸郎。よろしく」
なんと礼儀の正しいお方。
名前すらも優しいとは何事か。
「くっ...星海光来。ウィングスパイカー」
最後にドヤられたんだけど。
もしかして、また選手に間違われてる？
「ほら言ってやったぞ」みたいな顔されても。
『不破Aです。一応、マネージャー...です』
少しの沈黙が流れる。
ドヤ顔で話しかけた相手がマネージャーとかめっちゃ恥ずかしいだろうな。
私だったらﾀﾋんでる。
って待てよ。今なんて言った？
『え？ウィングスパイカーって言いました？』
星海「何だよ」
怪訝そうな顔でこちらを睨む。
『て事はめっちゃ飛ぶって事ですか！？見たいです！』
星海「なんでそんな事分かるんだ」
『星海さんは平均に比べたら小さいじゃないですか』
星海「あ"ぁ？」
『でもウィングスパイカーって事はスピードが無いと出来ないし、ジャンプ力もめっちゃあるって事ですよね！？凄いです！』
昼神「だってさ。光来くん」
昼神さんが声をかけると初めとは違いとても上機嫌になっていた。
いやでも、ウィングスパイカーって普通にすごくないか！？
これは私でも興奮する。
うわ、これ翔陽も見たいだろうなぁ！
『あ！すみません、そろそろ行かないと行けないので失礼します！』
忘れてた。
急がないと怒られる！
星海「俺が飛ぶとこちゃんと見とけよ！」
『はい！』
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作者名：咲夜 | 作成日時：2024年2月28日 0時
