やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ5)

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4話ページ5

30分ほどしてやっと帰ってきた。

澤村「幸いにも特にお咎め無し。謝罪も要らな。が、何も見なかったことにしろ」

いーや忘れないね。

こんなに面白いネタ絶対に忘れるもんか。

澤村「不破？」

『ッス...』

怖っわ！

声に出てた！？出てないよね！なんで分かったの！？怖いって！

澤村「烏野は数年前まで県内ではトップを争えるチームだった。一度だけだが全国へも行った。でも今は弱くも、強くもない。他校からの呼び名は

落ちた強豪 “飛べない烏”」

私が高校に入るまで何度も聞いたその呼び名。

周りの皆がそう呼んだ。

澤村「烏野が春高で全国大会に出た時のことはよく覚えている。東京のでっかい体育館で全国の猛者達と戦ってる。鳥肌が立ったよ」

体育館の前に止まっていた烏が勢いよく羽ばたく。

澤村「もう一度あそこへ行く。もう飛べない烏なんて呼ばせない」

東京。全国大会。春高。

“小さな巨人”が言った場所...！！

澤村「俺はお前らにオトモダチになれって言ってるんじゃない。ネットのこっち側同士だって事を自覚しなさいって行ってんのね」

何かを察した菅さんと田中先輩に手を引かれ三人から離れる。

『小さな巨人って...ほんとに凄いんですね』

田中「何だ知らねぇのか？」

『いや知ってますよ。小さな巨人に憧れてこの高校来たんですから』

菅原「小さな巨人は男だべ？」

『高校入ってから、あれ？ってなりました』

菅原「不破は結構抜けてるところあるなぁ」

飛雄と翔陽は「仲間割れした挙句チームに迷惑をかけるようなやつはいらない」と入部届を返され、体育館から追い出されてしまった。

外からガンガンと扉を叩き、部活に参加させてくれと叫んでいる。

いやうるさ！

鉄の扉ガンガンしないで！