やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ38)

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37話ページ38

それから毎日、朝練の前と放課後の部活の後に部室で勉強会が開かれた。

今回の合宿は参加校がとても多い。

宮城からは烏野、伊達工、青葉城西、白鳥沢。

東京は音駒に梟谷、井闥山学園。

他にも稲荷崎や鴎台が参加する。

ここまで強豪が集まる合宿なのに行けないなんて絶対に嫌だ。

だから赤点組じゃない先輩たちも必死に勉強してる。

清水「Aちゃん。体験の子いる？」

放課後、清水先輩が教室まで来た。

『いますよ！仁花ー』

谷地「う、うん！」

ひょこひょこと駆け足で着いてきて私の傍による。

天使がおる。

体育館に行くと知らない一年生に部員が集まってきた。

谷地「や、谷地仁花です！！」

清水「今日は顔見せだけだから」

委員会の前に来てもらったから少ししか時間が取れず委員会に行った。

翌日の放課後。

『ひーとー、かっ！』

谷地「ひぃ！！」

体育館の入口で中を覗いている仁花の肩を掴む。

『一緒に行こ』

谷地「うん」

一緒になら大丈夫だ。

中に入ると翔陽が小テストを持って駆け寄ってきた。

日向「谷地さん！A！午後の英語のテスト、教えてもらったとこ出て三分の一も取れた！！」

『おー！すごい！！』

谷地「やったー！」

日向「つーか何でA頭悪いのに五組なんだよー。四、五組は進学クラスだろー」

『地頭がいいので？君たちよりはマシかな？』

日向「ぐぬぬ、腹立つ顔しやがって」

人の顔面になんて事言うんだ。

悔しければ赤点を避けるんだな。

私も危ないから口には出さない。

部活が始まるとマネージャーの仕事で忙しくなる。

仁花の方に飛んで行ったボールを間一髪で翔陽が拾う。

私があれされたら惚れるわ。絶対惚れてるわ。