やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ33)

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32話ページ33

インターハイ二日目。

第三回戦。

やっぱり及川さんは選手をよく見てる。

観客席に行くと滝ノ上さんと嶋田さんが居た。

この人たち休み多くね？

『お店は大丈夫なんですか？』

嶋田「しばらく休み使えねぇ」

でしょうね。

音駒の時もいたよねこの人たち。

試合開始の合図がなった。

『いきなりツーアタック！？』

及川さん性格わっるー！！

と思ったら今度は飛雄のツー。

『アッハハ！！やりやがった！いいぞ飛雄！』

滝ノ上「Aちゃん楽しそうだな」

飛雄がサーブでホームランをかまし、及川さんのサーブをノヤっさんがあげる。

『ノヤっさんナイス！！』

飛雄の視線誘導でブロックが引っかかった。

『研磨がやってたやつ！』

バレーの事だとすぐに覚えるんだよな。

日向「くれ！」

翔陽がトスを呼んだ。

でも及川さんは翔陽じゃなくて旭さんに付いた。

まさかもうバレた？

『早すぎるでしょ...』

烏野に流れが行ってる訳でもないのにこのタイミングでタイムアウト。

飛雄を焦らす気か。

『飛雄落ち着けー！！！』

影山「ﾋﾞｸｯ...お、おう」

読まれたって全てが止められるわけじゃない。

ゆっくり、いつもの調子でやっていけば。

飛雄のツーが止められる。

『飛雄深呼吸！！』

影山「うるせぇ！分かってる！！」

嶋田「深呼吸は分かってないだろ」

田中先輩が狙われだした。

及川さんのサーブで狙われ、ブロックに捕まって。

どうする。他の人にあげるか？

田中「レフトーー！！！」

三枚ブロックをストレートで打ち抜いた。

及川さんに持っていかれた流れを、自分で戻す。

エースの資質。

青城のブロックが着いてくるようになってる。

この流れで取り返さなきゃ。

七点差。翔陽が交代でノヤっさんもコートから出る。

攻撃で押さないと。

滝ノ上「なんか、烏野の攻撃早くなってねぇか？」

『ｯ...』

だめだ、焦りだしてる。

コートの外にいる私が焦っちゃだめだ。

コートの外だからこそ、よく見なきゃ。

深呼吸をしてコートに視線を戻す。

飛雄と菅さんの交代。

賢明な判断かもしれない。

外から見て中に伝える。

冷静で視野の広い菅さんしかできない事だ。

翔陽がコートに入り菅さんからアドバイスを貰ったのか、松川さんのスパイクを止めた。

『翔陽ナイスー！！』

そして菅さんと翔陽コンビのCクイック。

連続得点だ。

『ぃよっしゃー！！！』