やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ30)

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29話ページ30

全国高等学校総合体育大会。通称、インターハイ。

学校に集合してバスで仙台市体育館に向かう。

『酔い止めにアイマスク、ビニール袋の透明と黒色。なんでもあるから言ってね！』

日向「バカにしてんだろ！」

『用意周到と言え！！』

月島「そこまでいったらバカにしてるでしょ」

『だから違うって！』

体育館に着いて中に入ると周りからの視線が痛い。

やっぱり元強豪ってだけで注目されるのか。

清水「Aちゃん、もうちょっとこっち寄って」

『はい！』

どうだ男ども！これが女子の特権じゃい！！

試合前の練習時間。

『私横断幕行ってきます！』

清水「わかった！」

二階に上がり横断幕をつける。

重すぎて落とすかと思った。

マネージャーはベンチに一人しか入れないから私はここからだ。

周りに烏野の応援は居ない。

それがなんだ。

澤村「烏野ファイ！！」

「「「オォー！！」」」

『オー！！』

その分私が声を張る。

待って、向かいの席に青城座ってんじゃん。

気づかなかった。

試合が始まり田中先輩が一本目をとった。

『ナイスキー！』

「なんだ烏野強いじゃん」

「誰だよ、落ちた強豪とか言ったやつ」

「てか相手常波だっけ？弱くね？」

どこからかそんな声が聞こえた。

烏野はもう弱くない。それは私も思う。

でも、常波も弱いわけじゃない。

最後までボールを追ってる。

どんなに点差が開いても諦めてない。

なら、こっちだって本気でやらなきゃ失礼だ。

『ナイスキー！！』

最後の攻撃が決まる。

第一試合終了。

烏野高校、二回戦進出。