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23話 ページ24

...はずなのに。

『え、怖い。なんですか?』


無言でぞろぞろと着いてくる青城の三年ズ。

早くこの場から去りたいのだが。


岩泉「そりゃ、こんな時間に女一人で返すのはまずいだろ。送ってく」


かっこい!男前かよ!惚れちまいますよアニキ!!



『あれっすね。男でも惚れるタイプですね』

花巻「まじそれ」


結局話しながら帰ることになった。

岩泉さんは先輩って呼びたくなるタイプだ。めっちゃ頼りになる。


信号待ちをしているとスマホの通知がなり、“及川”の文字に“構って☆”のメッセージ。


その画面を覗き込んだ花巻さんと松川さんは及川さんに冷たい視線を向けた。


及川「何さ!別にいいでしょ!寂しいの!!」


及川さん、会話に入れてなかったけども。

ちょっと可哀想だと思ったよ、☆が無けりゃ。


一応先輩だし返信しとく方がいいかな。

そして私は“信号青ですよ”と送信して横断歩道を渡る。


及川「え待って!Aちゃん返信くれた!!」


松川「は?」

花巻「あんなやつの連絡は無視していいんだぞー」


『確かにたまにイラッとしますけど返信しない理由にはならないので』


花巻/松川「...」


松川「俺とも交換しよ」

花巻「俺も俺も」


及川「なんなの君たち!でもいいもんね!俺が一番だもんね!」


岩泉「うるせぇぞクソ川!」


及川「クソ川やめて!!」



そんなこんなで家に着いた。

結局、岩泉さんとも連絡先を交換した。

「クソ川が迷惑かけたらすぐに連絡しろ」との事。

大変ですね。



岩泉「んじゃまたな」

及川「またね〜」


花巻「またなー」

松川「バイバ〜イ」



『ありがとうございました。おやすみなさい』











その夜。

しばらく意味のわからない通知が止まらなかった。


ひまか!寝ろよ!

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作者名:咲夜 | 作成日時:2024年2月28日 0時

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