2話 ページ3
『んー、部活かぁ』
入部届けと睨み合いながら椅子の後ろ足で前後に揺れる。
小さな巨人に憧れて来たけど、よく考えたら男バレじゃん。
と、入学してから気づきました。
これでも小、中とバレーはしてきた。
あ、そういえば。
『仁花は部活入んないの？』
谷地「私は難しいかな...。Aは？」
『男バレ見てみるつもり』
谷地「そっか！頑張ってね！」
...っしゃあ頑張るぞ！
やる気満々で教室を出るとジャージのオレンジ髪にぶつかった。
『うぇ！？ごめん、大丈夫？』
「わっ、こっちこそごめん！それじゃ！」
...新しい光属性。太陽みたいだったな。
自販機で炭酸を買って第二体育館に向かった。
──第二体育館前
体育館の中から言い合う声がした。
「県内一の強豪には落ちた」
ええ？修羅場ぁ？
辞めてよ入りにくいじゃん。
とか思いながらも入るんですけどね。
『こんちはっす』
言い合っていた二人の視線がギュルンとこちらを向いた。
え、首大丈夫？
「あ！さっきの！」
さっきの名の知らない太陽君じゃないか。
それともう一人は。
『相変わらず目付き悪いね。飛雄』
影山「なんでお前がここに居る」
『烏ってかっこよくね？』
影山「は？」
入学理由聞いたんじゃないのか？
会話に混ざれず痺れを切らした太陽君が割り込んできた。
「おい！何の話してんだ！俺もまぜろ！」
『ごめんごめん。私は1年5組の不破A！よろしく』
「俺、日向翔陽！よろしくな！」
名は体を表すとはこの事か。
すっげぇ眩しい。
なんて話していると先輩らしき人が体育館に入ってきた。
「はっ！女子！」
先輩の一人がこっちを見た瞬間威嚇を辞めた。
何だボウズ。いや先輩か。ボウズは失礼だな。
『こんちはっす！』
影山「ちわっす」
「おーす」
黒のジャージかっけ！
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作者名：咲夜 | 作成日時：2024年2月28日 0時
