やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ17)

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16話ページ17

澤村「ありがとうございました！！」

「「「ありがとうございました！！」」」

武田先生と向こうの先生がペコペコしてる。

おもしろい。

帰り際、花巻さんと松川さんに目が合った。

会釈だけして私はスマホのマイエンジェルを見る。

早く明日になってほしい。

岩泉「知り合いか？」

松川「俺らの可愛い後輩」

花巻「松川が言うと犯罪臭する」

校門に行くと及川さんがいた。

及川「次は最初から全開でやろうね。俺はこの、クソ可愛い後輩ちゃんを公式戦で同じセッターとして正々堂々と叩き潰したいんだからサ」

『え、可愛いって...飛雄、狙われてんの？？』

及川「え！？違うよ！こんなやつ絶対やだね！」

どっちだよ。

及川「もー、Aちゃんのせいで雰囲気台無しじゃん...。ま、大会まで時間が無い。どうするのか楽しみにしてるね。Aちゃんまたね〜」

及川さんが去った後、大地さんが笑いだした。

澤村「確かにインターハイまで時間が無い。けどそろそろ戻ってくる頃なんだ。烏野の、“守護神”」

『守護神...！』

どんな人だろ。守護神ってことはリベロ？

武田「おーい！早く帰るよー」

バスに乗って高校に帰り、体育館の掃除をする。

清水「Aちゃん、ボトル洗おっか」

『はい！！』

ボトルを水道で洗いながら先輩に聞く。

こんな事を聞くのはデリカシーがないと分かっている。

『烏野の守護神って、リベロですか？』

清水「...うん。色々あって今はいないんだけどね」

無理に笑う清水先輩にこれ以上聞くことは出来ない。

そういえばエースもいないな。

田中先輩がそんな感じだけど、あの人なら自分でエースと自慢しそうだ。

なにかあったのかな。