やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ16)

今日:396 hit、昨日:168 hit、合計:65,862 hit

15話ページ16

第二セット開始で翔陽に速攻のトスを上げるが空ぶった。

影山「日向！悪い、今のトス少し高かった」

謝った事に驚かれるて、飛雄どんだけ横暴だったんだ。

縁下さんがサーブカットをして翔陽の速攻が決まる。

『ナァイスキー！！』

影山「日向が動き出したところで、反撃いきましょう」

翔陽にブロックが釣られる。

いいぞいいぞー。もっとブロック分散しろ。

ついに青城がタイムアウトをとった。

『はい、ドリンク。ナイスキーだったよ』

日向「ありがとうA！」

影山「レシーブちゃんと取れ！」

『落ち着け飛雄ナイストス！』

縁下「すごいリズミカル」

タイムアウト後も順調に進み、一セット取ることができた。

田中「しゃぁあ！このまま最終セットも取るぜ！」

『いや、油断しない方がいいと思います』

影山「Aの言う通りです。多分ですけど向こうのセッター、正セッターじゃないです」

途端にギャラリーから黄色い声援が聞こえた。

そちらを向くと、ヘラヘラと笑っている及川さんが監督と話していた。

そういえばこの前は、「捻挫を慣らすために軽く走ってる」って言ってたな。

田中「影山君、誰ですかあの優男。ボクとても不愉快ですぅ」

『同感です』

首が取れそうなくらい頷く。

まったくだ。

影山「及川さん。攻撃的なセッターで攻撃もチームでトップクラスだと思います。あとすごく性格が悪い」

『ツッキーくらい？』

影山「以上かも」

田中「それはひどい！」

奥でツッキーがなんとも言えない顔になってる。

飛雄の中学の先輩。つまり大王様か！？

影山「田中さん威嚇やめて！」

最終セットもマッチポイントまできたが、ここで及川さんがピンチサーバーとして出てきた。

あの人のサーブを見たことは無いけど、飛雄があの人を見て覚えたというのなら実力はそれ以上なのだろう。

及川さんはツッキーを指さしてジャンプサーブを打つ。

取り切れず弾いたボールは二階のフェンスに当たった。

ツッキーをピンポイントに狙える正確さ。一体どれだけの練習を重ねた。

二本目も取れず、あと一点で同点になる。

今度のサーブはコントロール重視で威力が弱いが相手コートに返ってしまった。

金田一のスパイクに翔陽が飛びついて、そのまま速攻に移る。

翔陽のボールは及川さんの横に叩き落ちた。

試合終了。

勝者、烏野高校。