やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ2)

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1話ページ2

『いと眠し...』

この春、烏野高校に入学しました。不破Aです。

机に伏せて睡魔と戦っていると隣の席に誰かが座った。

これから1年一緒に過ごすし話相手くらいは作っとくか。

話しかけようと顔を上げて固まる。

可っ愛！！！！！

何だこの小動物！！

ハムスターか！？ハムスターなのか！！？？

『ね、名前なんて言うの？私は不破A』

相手に警戒されないよう完璧な笑顔で優しく聞いた。

「へあっ？わ、私ですか？」

『ﾝ"ｯ...そうそう』

あっぶねぇー。抱きつきそうだった。

オドオドしてる！守りたい！

「や、谷地仁花と申しゅっ！」

『がっわっっええ！！！』

噛んだ。

そこで噛むんだね。申しましゅ！とかじゃないんだ。

申しゅっ！

ハッハッハ...誰か私をぶん殴ってくれ。

谷地「不破さん！1年よろしくお願いします！」

いい子じゃ。この子はとてもいい子じゃ。

『Aでいいよ。私も仁花って呼ぶから』

谷地「うん！」

『抱きついていい？？』

谷地「ほぁっ！？」

おっと口に出ていたようだ。失敬失敬。

『結構不安だったけど、友達できてよかったぁ！』

これは事実。

高校って結構不安なんだよね。

中学の友達はバラけるし。

谷地「私も。Aちゃんありがとう！」

『好き！』

勢いよく抱きつくとめちゃくちゃ笑顔で手を回してくれた。

向日葵だ。

この子は私の人生に必要な向日葵だ。(？)

担任「はーい席につけー」

『...先生殺意沸いた』

担任「なんで！？」