【名探偵コナン】ジンの弟が米花町に来た

火事3 ページ37

フィル視点






『……兄さん？』





「…あれ？いませんね」





気づいたら兄さんがいなくなってた

どこに行ったんだ？






『隣に行ったのか？』






「探してみますか」






『そうだな』







隣に行こうとすると、足音が聞こえた

急いで隣の車庫の扉を開け、中に入った。






「誰だ！」






ﾄﾀﾀﾀﾀﾀ…






『透、逃すな！』






「わかってますよ！」





暗い車庫の中で、ちらっと銀色の髪が見えた

兄さんの髪だ

あいつら兄さんを人質にするつもりなんじゃ…！！






『兄さん！！』







「っ…！」





間に合わなかった

車に乗られ、逃走されてしまった。

俺が早く気づいていれば…







『くそっ…』






「…よ」






『？』






「今、助っ人を呼びました。

大丈夫ですよフィル

必ずお兄さんは戻ってきます」







『透…！』







「……フィル、すみませんね」








『透？』








その瞬間、周りがパッと明るくなった

透はさっきまでとは違い、普通だったのが怖くなった

どういうことだ？？？？








「改めて自己紹介しましょうか

僕の名前は降谷零。公安警察です。」







『…安室透じゃ…ないのか？』






「トリプルフェイス…というやつですよ」







『これは……日本のアニメでいう裏切りというものか！

まぁよくわからんがかっこいいぞ透！』







「いや…ある意味そうですけどフィルの命の安全を守るためにこうしたんですよ！」







『そうなのか！』






「とりあえず保護されてください！」





『はーい』





「(子供か？？？？)」







ーー弟移動中ーー







『ここは？』





「僕の家ですよ

そういえば犬アレルギーってありますか？」






『ないぞ』





「ならよかった」





『犬を飼っているのか？』





「ええ、小さいですけどね」





『なるほど』






透が鍵を開いた瞬間、元気よく子犬が俺の腹に突っ込んできた






『ぐえっ』







「ハロ！！」






「わぅん？」






『元気いっぱいだな…』





「わん！」






とても可愛らしいふわふわした子犬だ。

それに人懐っこい。

透、こんなに可愛い子犬を飼っているのなら教えてくれたっていいじゃないか。

もしや可愛いから教えたくなかったのか？

そういうことなら仕方ないな！






わんわんは可愛い(作者の本心)

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