【名探偵コナン】ジンの弟が米花町に来た

血 ページ16

フィル視点




(これは、ジンがフィルの家を出る前の話である)



『……透！今飛行船はどこへ向かっている！？』



「大阪だ！

きっと奴らは大仏を盗む気でいる！」



『承知した！』



俺は兄さんに出かけると言い、大阪へ向かっている

周りは逃げる人でいっぱいだが、早く大仏のところへいかなければならない

今は男の姿でいるので十分に戦える。

なんとか大仏の元へ辿り着くと警察がいた




「あれ？お兄さんなんでここにいるの？」



「今からここに殺 人ウイルスが来るんだよ！？早く逃げなさい！」




『……大仏を盗もうとしているな？』



「え！？そんなことしないよ！」



「俺らはただ大仏様を避難させるために運んでいるだけだよ」



『嘘をついても無駄だ

お前らは飛行船内にいる奴らと仲間だろう』



「そうやで

こっちは証拠があるんや」



『…⁉︎』



いつのまにか青年がいた

そして急に辺りが明るくなった

…包囲していたのか

なんやかんやあって、俺は透と再会することができた




「はぁ……大変だった…」



『お疲れ様』



「フィルが落とされたと聞いてびっくりしましたよ。

けど確か怪盗キッドに助けられたんですよね？」



『あぁ、完全に俺のことを女だと思っていた』




「事情を知らない人から見たら完璧女の人ですからね…」




『これも才能なのだろうな』



「…やっぱり男優になったほうがいいと思うぞ？」



『兄さんが認めてくれればやる』



「絶対にnoと言われそうですね」



『兄さんなら絶対に言う』



家へ帰るか。

透は用事があるようで、途中で別れた

しかし夜道は暗くて少し怖い

それに空気は冷たくて寒気がする

……風邪をひいてしまいそうだな




『…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ』



咳をしてしまった

だがなんだか手がぬるぬるしているような…？

明るいところへ行くと、手には血がついていた

…吐血か

兄さんには隠していたが、俺はとある病気を患っている

大人になるまでは持たないだろうと言われていたのだが、俺は大人になっても生きている

しかし感じるのだ

そろそろ死期が近いと

きっと21か22で俺は死 ぬのだろうと

もしそのぐらいで死ぬなら兄さんとテーマパークへ行ってみたい

そして美味しいものを食べて死 にたい




『ｺﾞﾎｯ…』



……あぁ、冷たい

まるで凍ったみたいに

番外編「メリークリスマス」1→←2節【ループ】

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