【名探偵コナン】ジンの弟が米花町に来た

2節【ループ】 ページ15

ジン視点




フィルが作ってくれたのはうどんだった。

日本の料理はどれも美味いからいいな

しかし俺は戻らないといけない。

フィルを危険な目に合わせたくない

だから夜にフィルの家を出た

これで大丈夫だろう

きっと、大丈夫だ

………

なぜ不安になるのだろう

まるでこれからフィルを殺 してしまうような不安を感じた

いくらなんでもそれはないか

しかしそう考えても、組織に帰っても、その不安は残った

とりあえず寝よう

寝たらマシになるだろう









“次のニュースです“




……




“次のニュースです“




…？



『………』




「フィル？」




これは夢か？

足元に血溜まりができていて、目の前にはフィルがいるのだが、なぜか血まみれだ。

目は死 んでいる




『俺らはただの悪役

主人公が正義であることを表すだけの捨て駒』




「フィル…？」




『だから狙われてる』




「…？」




『ねぇ兄さん、お父さんとお母さんが死 ぬのって決められてたんだよ』



「え？」



『兄さんと俺を悪役にするために神様がやったんだよ』



「神様が…？」



そもそも神などいる訳がない

ただの創作だ

しかし気味の悪い夢だ

早く覚めてほしい




『…また俺を殺 すの？』



「なぜそんなことを言う？」



『前もそうだったよ

早く覚めてほしいって思ってた

俺らは何度も繰り返してる。

互いが生き残る運命を信じて繰り返してる』




そんなことはあるはずがない

だがなぜか“今回“は興味を持った

……今回？



「……？」




『白髪の義眼の人が散った時、俺も散る

あぁ、あの日はちょうど一ヶ月経った時だったかな』




「…！！」




『早くしないとまた散っちゃうよ』




「フィル…」




『…頑張って』



「……あぁ」




『タイムリミットは一ヶ月以内

頼んだよ、ジン』




「承知した」







目を覚ますと、早速仕事が来ていた

その仕事内容は…



フィルを一ヶ月以内に殺 せという内容だった

なるほど、だからタイムリミットは一ヶ月後と言ったのか

早くこの組織を潰さねば…

弟を殺 害対象にしたことを後悔させてやる…！




「(アニキはどうしてブリッヂをしてるんすか…？)」
↑通りすがりのウォッカさん

血→←［天空の難破船］4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す