小瀧くんのパシリちゃん．

連絡先交換 ページ7

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昨日、結局藤井くんに駅まで送ってもらっちゃって申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

だから今日会ったら「ありがとう」ってちゃんと言わなくちゃって思ってた。






海「おはよっ！どうしたの？そんなに気難しい顔してっ笑」



「………いやぁ、大したことではないんだけどね」



海「ま、何かあったらいつでも相談してね！」



「うん、ありがとう」






海ちゃんと学校へ来ると、藤井くんが私の教室にいた。

「ありがとう」って言いたいけど周りには友達が沢山いて言えそうにないな。

藤井くんも人気者なのかぁ、小瀧くんと同じだな。








お礼を言うタイミングを待ってたら藤井くんとバチッと目があってしまった。

うわ、やば。







藤「Aちゃん！おはよ〜っ！」



「お、おはよう」



藤「なぁなぁ！連絡先交換しーひん？昨日言うの忘れててさ〜」



「あ、うんっ！」







言わなきゃいけないのになかなか言える雰囲気じゃない。

でも………







「藤井くん！あのさ！」



藤「ん？」



「昨日はありがとう…！」



藤「あぁー全然！いいよ！」



「ふぅ…やっと言えた」



藤「それでずっと俺のこと見てたの？笑 可愛いねやっぱり」







「可愛い」って初めて言われた気がする。

やばいやばい、めちゃくちゃ嬉しい、

こんなに嬉しいなんて知らなかった。









藤井くんと連絡先交換をしたら帰って言っちゃったけど、私はもう充分だった。








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小「…なぁ、連絡先交換したん？」



「あ、うんっ、しようって言われたから」



小「…ムカつく」



「なんで？」



小「アイツのこと好きなん？」









機嫌の悪い小瀧くんの登場。

いつもなら二人っきりでしかこんなこと言わないのに今はみんながいる前で。






『え、何？痴話喧嘩？』

『小瀧くんはみんなのアイドルだと思ってたのに………』

『ショック、』







周りからそう言われたから私は小瀧くんの手を引いて屋上まで走っていった。






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