小瀧くんのパシリちゃん．

好きはまだお預け ページ20

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帰りは一緒に帰ってくれるのかな？なんて思ったら

小瀧くんからLINEが届いていて




小瀧望今日から別々に帰ろ。




って来ていた。

なんで？…そんなに避けなくたっていいのに、






「…はぁ、」









私は大きなため息をついて1人で寂しく帰ることにした。

小瀧くんと帰れないのかぁ、、、

この前まではいつも二人で帰ってたのになぁ、、、

本当に全部が急なんだよ！


私をパシリにしたのも急だし、映画館に誘うのも急だし！！！！全部自分の思い通りになるって思ってたら大間違いなんだからっ！！！！






A嫌だ、一緒に帰る。









それだけ打って私はいつも待ち合わせしている公園で待つことにした。




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何分たっても来ないからもう帰ったのかなって思った。

私もそろそろ帰るかー、




テストも近づいてるからね。






そう思って座っていたベンチを立つと、

公園の入口には私の待っていた好きな人、小瀧くんが息を切らしていて立っていた。




…わざわざ走ってきてくれたのかなって期待してしまう。








小「なんで帰らへんねんっ、もう別々にしてお前は俺じゃなくて藤井と帰れやっ」



「…なんで？なんで、藤井くんの名前が出てくるの？」



小「はぁ？そんなん決まってるやん。お前が好きなんは藤井やろ。」







あぁ、だからか。

だから小瀧くんは私のために帰りも別々にしよって言ってくれて、それに頑張れよって応援してくれたのか。

…でもね、小瀧くん、違うんだよ、私の好きな人は。






「誤解してるね。」



小「はぁ？」



「…藤井くんじゃないよ、私の好きな人。知ってた？小瀧くん」



小「…じゃあ、誰なん？藤井以外思いつかへん」



「………さぁね。案外近くにいたりして」







ちょっとは気付いてくれるかなって思って言ったのに益々わかりません！って顔してるから面白くて笑っちゃった。






小「教えろってー」



「そのうちね。あ、そうだ、小瀧くん。私、帰りは小瀧くんと帰らなきゃ嫌だよ。
他の人と二人で帰るとか考えられないもん」



小「なんやそれ。あのなぁ…そういうこと言ってたらなぁ、、、」



「なに？」



小「誤解するからやめとけよって」



「………誤解してくれてもいいよ。」



小「は？」








ここで好きって言うのはまだ早い気がするから
まだお預けってことで。



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