#33 ページ34
『………』
…やばいな。
ベッドで目を覚ますと、時間はもう出勤時間を遥かに過ぎていた。
ぼーっとしたまま硬直する事数秒間。
『遅刻だぁぁぁぁ！！』
そう叫びまともに髪の毛も直せずに手で直す。
…こんなこと初めてじゃないの！？
全力疾走をするとなんとか仕事場には着いた。
だがデスクにたどり着くまで絶対顔は合わせちゃダメね。
(…)
私は足音を立てずにキョロキョロ見回しながら静かに歩く。
あともう少し、もう少しだから！
頑張ってくれ私の足！
『お、おはようございます……』
上司「…鳥里遅刻は初めてだな」
『す、すみませんっ！！』
上司「少し気が抜けてるんじゃないか？そもそも…………」
(うわ、始まった………地獄の説教)
思い切りやらかした。
私はこれから地獄を見ることになる。
--------------
『もうやだ！あのハゲ！』
おつ「うん…」
弟「2時間説教されてたらそれはそれで…ねぇ？」
おつ「よしよし」
上司に説教にも意味の無い話まで持って来れられて私が恥を書いた。
最後は、次から気をつけろよみたいなのは無いし。
なんなの？あのハゲ？
それでおっつんと弟者君に泣き縋っているのだ。
『私が何も言えないからって！』
おつ「分かる分かる…」
目の前にある親子丼を食べながら愚痴を吐き出す。
聞こえたらやばい？そんな事はもう良い。
弟者君は宥めようとしてくれてるしおっつんは頭を撫でてくれてる。
何だこの人達。神。
私はポケットからあるものを出す。
『あ、弟者君これ。ちゃんとアイロンは掛けておいたからね』
弟「あ、ありがとうございます。そんなに泣かないでくださいよ」
『ううっ…』
おつ「また明日から頑張ればいいんだから」
弟「そうですよ、泣き止んでください」
『ありがとね…優しいね2人は』
私は笑顔を零す。
私なんか強くない。泣いてばかりの泣き虫だ。
親には強くなれだの、言われたけど本当は強くなりたい。
弟「あ、先輩」
『ん？』
弟「これ終わったら気晴らしに見回りに行きましょう」
『良いよ！』
あれ。なんでこんなに…嬉しがってるんだ私？
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美沙(プロフ) - 蛍と蛍光灯さん» コメントありがとうございます！楽しみにしておいて下さい！ (2019年4月28日 7時) (
レス) id: f861e836fe (このIDを非表示/違反報告)
蛍と蛍光灯(プロフ) - こういう三角関係好きです！ めっちゃ面白いです！ これからも頑張ってください！ (2019年4月28日 0時) (レス) id: a61914d7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作者ホームページ：(ヾﾉ´°ω°)ﾅｲﾅｲ
作成日時：2019年4月16日 21時
