#28 ページ29
弟「…んー」
兄「どうした」
弟「俺重症だなって思ってさ」
兄「あー例の言ってた女子？」
弟「そっ、可愛いなぁって。しかもおついちさんの幼馴染って言うね…」
家に帰ったらこの通りだ、すーぐ勝手に入る。
俺はその後に年上だけどねと付け足す。
兄者はからかうように笑う。
兄「はっはー！そりゃお前傑作だなぁっておっつんの幼馴染なのかよ！？」
弟「そうなんだよ…今最近知った」
兄「…どんまい」
弟「そんな申し訳なさそうにしないでよ俺は気にしてないから」
兄「単純に恋愛って難しいよな」
顔を俯かせながら言う兄者に少し胸が苦しくなる。
やっぱりそういう事があったんだろう、振られたとか。
思いが届かなくてそのままーとか。
俺もそうなんだよなぁと呟くと寒い風が吹いた。
〜おついちside〜
『昔さ中学ん時に思い切り私が転んだ時おっつん…これでもかってくらい喚いてたよね』
おつ「A少し涙目だったからさ〜」
『痛かったの』
おつ「それは分かってるよ、心配したんだから」
『体調崩したりとかした時とかもお母さんみたいに接してくれてあの時は嬉しかったなぁ』
おつ「お母さん言うなって！」
思い出の中で探しながら笑いながら電話で話す。
そりゃそうだ、幼馴染だし怪我したりとか体調崩したりとかしたら心配ぐらいはする。
打撲した時なんか僕がおんぶして保健室まで運んでいったりとかあった。
いじめられたことも。
おつ「A…」
『何、』
おつ「泣いてる、でしょ」
『泣いてないもん、私強い』
おつ「…ごめんね、僕が守ればよかったな」
って言って抱きしめたらその時僕の前で初めて泣いたよね。
…懐かしい、あの時のAの手は冷たかった。
氷みたいに。
『ちょっと聞いてる！？』
おつ「あーごめんごめん思い出してた」
『そういうところ変わんない』
おつ「ふふっ、拗ねないでよ」
『あ、今ちょっと笑った！』
おつ「笑ってないしー！」
こうやって昔みたいに笑い合えるのもいいね。
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美沙(プロフ) - 蛍と蛍光灯さん» コメントありがとうございます！楽しみにしておいて下さい！ (2019年4月28日 7時) (
レス) id: f861e836fe (このIDを非表示/違反報告)
蛍と蛍光灯(プロフ) - こういう三角関係好きです！ めっちゃ面白いです！ これからも頑張ってください！ (2019年4月28日 0時) (レス) id: a61914d7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作者ホームページ：(ヾﾉ´°ω°)ﾅｲﾅｲ
作成日時：2019年4月16日 21時
