吸血鬼様は人間を激愛する。【2BRO.】 (ページ10)

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9話ページ10

弟「Aちゃん？どうしたの？」

『･･･吸血鬼でも普通のご飯も食べるんですね』

食べ終わると俯きながら考えていると弟者さんが顔を伺う。
びっくりした、普通に食べてるんだもん。
吸血鬼が。

『いや、あのですね？血が主食かと思いまして、人間が貧血になるまで飲むのかと･･･』

弟「そうされたいのなら昼にするけど？」

『い、いいです。遠慮しときます』

弟「じょーだんじょーだん。俺は夜にしか飲まないって決めてるよ」

『へぇ･･･』

驚きが隠せなくて弟者さんの八重歯をつつく。

(ここから血を吸ってるんだな･･･ふむふむ。)

弟「そんなに珍しい？この八重歯」

『もう形といいなんといい好きです！！取ってもいいですか！？』

弟「うん、･･････ってダメだよ！！！」

『ノリツッコミいいですね！』

八重歯を抑えながら軽く私を避けると弟者さんはデコピンをしてくる。

弟「ったく･･･で？Aちゃんはここにいてつまらなくないの？帰りたいんじゃない？」

『1日しかまだたってませんよ！だって、だって不思議がいっぱいで見たくなっちゃうんですよ！』

弟「･･･ふーん。そっか。君にも八重歯生やそっかなぁ〜」

『えっ？』

弟「なーんてね。さてと、俺は洗い物してくるから俺の部屋にでも行ってなよ？危ないから…さ。」

そう冗談交じりに言うと奥の調理室に消えていった。
私は弟者さんの言う通りに従い、部屋に行ってみることにした。