吸血鬼様は人間を激愛する。【2BRO.】 (ページ4)

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3話ページ4

『ｯ･･･暗すぎない？』

周りを懐中電灯で照らすがあまり意味は無いようで光が無い。
赤髪の吸血鬼･･･だっけ。

(ホントにいるのかなぁ･･･)

城に近づく度にバサバサと翼を羽ばたく音が聞こえる。

(城に着いたのはいいけどもこれ、重くない？)

この門番が居そうな大きい扉を乙女1人で開けろというのか。
あれ、、

『･･････少し開いてる』

その暗闇の隙間から除くと、広い協会のよう。
私はぽっきりと好奇心に負けその隙間から入り込む。

『大きなシャンデリア･･･』

協会のようなステンドグラス。
好奇心に任せて歩き回る、今は何時なのだろうか。
すぐそばの長椅子に座って携帯を見ようとロック画面を開いた。

『圏外･･･？』

どうしてなのだろう、だが。
時間はもう12時過ぎの夜中、お母さん･･･怒ってるだろうな。

『･･･？』

あれは夢にまで見た棺。
赤い血のそばに遠目で見ると確かに棺がある。
段差があるが気をつけて上がると私は棺に近づく。

(うん、確かに棺･･･。でも勝手に開けていいのかなぁ)

いや、開けないと私が望んでる吸血鬼に会えない！
もうどうなってもいいからお願い！

『えい！』

棺を開けるとその中には赤髪の綺麗な顔をして耳がとんがった吸血鬼？様が居た。
でも私は眠気に襲われ、その棺に寄りかかるように眠ってしまった。