吸血鬼様は人間を激愛する。【2BRO.】 (ページ24)

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23話ページ24

おつ「痕付けたくなっちゃってさ。･･･僕も独占欲強いかもしれない」

『いや･･････まぁ。バレたら終わるのはおついちさんですけどね』

おつ「･･･そうだった」

さっきまでヘラヘラしていたのに絶望の顔に変わる吸血鬼様。

『さ、食べましょおついちさん。』

おつ「そうだね」

この人･･･何だかんだやばい人なのでは？
ちょっと私には刺激が強すぎてその領域に入ることは出来ないけども。

『おついちさん料理好きなんですか？』

おつ「いつの間にかハマってたかな、料理本が家にいっぱいあるから今度見せてあげるよ」

『それは人間界で買ったものですかね？』

おつ「たまに吸血鬼も行くからね」

へぇ、と零すと私は最後の一口のサンドイッチを食べた。

おつ「んーもう１時か。経つのが早いなぁ」

『弟者さんいつ帰ってくるんでしょうか･･･』

おつ「多分そろそろだと思うよ」

洗い物をしながらおついちさんは水をザーッと流す。

『おついちさんって私の事好きなんですか？』

おつ「急になに聞いてくるのさ！？」

『いや、別に純粋に気になっただけなんですけど』

おつ「ま、まぁそりゃあ･････････ね」

だってほら可愛いし！と慌てた様子で答えるおついちさん。
そして隣に･･･いつの間にか帰ってきていた弟者さん。

弟「オ、ツ、イ、チ」

おつ「は、はーい･･････？」

弟「1発殴らせてよ」

おつ「･･･んじゃそういうことでAちゃんまた来るね！」

と頬にキスを落とすと弟者さんを払い除け羽ばたいて行ってしまった。

弟「あいつ･･････ってその前にAちゃんただいま！」

『おかえりなさい！』

私が抱きつくと嬉しそうな顔をして私の頭を撫でた。