愛が欲しい〈ym×cn×ar〉

What is Love（24） ページ26

・



知念side＊







でも、なんでこんなに胸が痛むんだろう


あの2人を見てるとなんとも言えない気持ちが胸を押しつぶしてくる


この気持ちがなんなのか、僕にはわからない。



嫌だ

山田社長のこと考えると胸の鼓動が速くなって…。

こんな自分なんて嫌だ



社長机の下にいた伊野尾さんは、たぶんそう。

僕が想像していることをしてたはず



2人は愛し合ってるのかな？



侑李「山田社長……。」



社長室から出た僕の声は本人に届くはずもなく。


あんな現場、見たくなかったな


苦しい胸



なんで苦しいの

治まってよ



いくら冷静になっても痛む胸は治らなかった。



裕翔「あ、知念、有岡さんが用だってさー」



いいなぁと言いそうな顔をしながら言ってきた裕翔


良くないんだよね僕は。



有岡さんのとこか


行きたくない



でもいかないと



侑李「ん、わかった」



何言われるだろう

何されるだろう



だいたいこんなことになったのは僕が有岡さんにぶつかってしまったわけで


自分でまねいた種なんだけどさ


あそこでちゃんと前を見て歩いてれば……。



過ぎたことを考えても意味ないけどね




＿＿コンコン




大貴「……知念」


名前だけだけど、それを僕は入っていいと感じとって中に入った


ゆっくりドアを閉めて有岡さんの方を向こうとすると


侑李「…っぅ、わ、っ！」


腕を引かれて抱き締められたと思ったら有岡さんの唇が僕の唇にくっ付いてぎゅっと抱えられると、


社長机の上に座らせられる



侑李「ん、はぁ、ありおか、さっ、」


大貴「…大貴」


侑李「はぁ、んぇ？」


大貴「大貴って呼んで…これは命令だから」


侑李「っ、、…だいっ、んっ」


大貴「ほら、はやく」




言おうとしたらそれを唇で塞いでくるのは有岡さんじゃん



机についていた僕の腕を首にまわさせて、離れたと思ったらまた重なる唇



空気を吸い込もうと口を開けるとその隙間から入ってくる物体



侑李「ん、ゃ、っ、んっ、」


大貴「…呼べないの？」


侑李「っ、、…だ、いきっ、はぁ、っ」



こんなことしてる場合じゃない


こんなことしたくない。



今、僕の目の前にいるのは大貴なのに


頭に浮かぶのは、





山田社長なんだ…。





．

What is Love（25）→←What is Love（23）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す