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あの事件から数日、私は主要キャラと関わる事はなかった


なかなかに良い調子


そんな事考えるからフラグが立つのだ


「っ…」


本日お休みの私は隣町のショッピングモールへ行ってきた


まあ当然の様に事件には巻き込まれたけど今重要なのはそんな事ではない((


帰りのバスの中、私の目の前を立つポアロの看板娘


そう、榎本梓と鉢合わせた


状況を見る限り…どうやら痴漢をされているらしい


助けるべきか否か…


梓「やめ、て…ください……」


『……』


この世界に来てから随分と善人になったな私は


『お姉さん、体調が悪そうですけど…座りますか?』


梓「えっ…」


『無理はいけませんよ』


そう言って半ば無理やり私が座っていた椅子に座らせた


梓ちゃんは可愛いからな…それと違って私のような普通の顔なら痴漢は…


『…』


いや触るんかい


ため息をつくと梓ちゃんはオロオロした様子だ


もうすぐで次のバス停に停車するな…


梓ちゃんに聞こえぬよう、気付かれぬように


私は身体を動かし、後ろで息を荒らげる男と目を合わせた


『ねぇ』


「…!、ヒッ……」


『…誰の身体を触ってるの』


男は私の顔を見て顔を青ざめた


それと同時にバスは止まり、男は焦ってバスから降りていった


『…身の程知らずめ』


可憐な梓ちゃんの身体を触るとは……降谷という名の安室さんの手が出るぞ?


梓「あ、あの!」


梓ちゃんは目に涙を浮かべながら、私の手を握った


梓「助けてくださったんですよね……本当にありがとうございます」


『あー……そんなに気にしないで下さい。大丈夫ですか?』


梓「私は貴方のおかげでもう大丈夫です……けど、貴方も触られて…」


『私は一瞬だけだったので平気です。ちょうどあの男が降りるところだったので』


そう言うと彼女は安心したような表情をした


あ、待ってなんか嫌な予感する


梓「いくら感謝してもしきれません!ご予定がなければこれからうちの店でご馳走致します!お礼をさせて下さい」


ほらもうポアロやん…


予定はないけれど


『生憎これから用がありまして……お気持ちだけで結構ですよ』


梓「じゃあまたお暇があればぜひこの店に……あ、それとお名前を!」


半強制的に店名と地図が書かれた紙を渡された


まあ、とりあえず適当に流してここから降りよう


『また会えた時に、ゆっくり自己紹介でもしましょう』


そう言って、私はバスから降りた









梓「………かっこいい…」

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作者名:姫苺 | 作成日時:2021年3月28日 3時

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